| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年09月24日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | ソシム |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784802614856 |
| ページ数 | 208 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
「カーボンニュートラル」「脱炭素」「再生可能エネルギー」といった言葉をニュースや職場で見聞きする機会が増えてきました。一方で、地球温暖化対策に関する情報は、専門用語が多く「よくわからない」と感じたり、関連する情報が多岐にわたるため「何を学べばいいの?」と戸惑うことも多いのではないでしょうか?
昨今の地球温暖化の状況は、世界の平均気温が上昇し、世界各地で異常気象などの気候変動問題が顕在化しています。このまま気温が上昇すれば事態はさらに深刻化することが、最新の気候科学の研究によって明らかにされています。
ここでビジネスパーソンにとって重要なことは、地球温暖化が環境問題だけでなく、経済問題でもあるという視点を持つことです。すでに欧米を中心に、温室効果ガス(GHG)の排出削減と経済成長を両立するGX(グリーントランスフォーメーション)に向けた大規模な投資競争が激化しており、GXの取り組みの成否が、企業や国家の競争力に直結する時代だといわれています。
こうした背景もあって、現在、企業を中心に「脱炭素スキル」を持つ人材のニーズが急速に高まっています。環境省では「脱炭素アドバイザー資格の認定制度」を設け、企業内外で脱炭素に関する適切な知識を持つ人材の育成に注力しています。今後、ビジネスパーソンにはカーボンニュートラルに関する幅広い知識を備え、情報を読み解く力が求められてきます。そのためには、土台となる基礎知識、つまり「教養」を身につけることが必要です。
本書は、カーボンニュートラルについて初めて学ぼうとするビジネスパーソンに向けた入門書です。ニュースや新聞でよく見かけるキーワードや今後注目されるテーマを幅広く取り上げ、わかりやすく解説しています。また、各キーワードやテーマの関連性を掴みやすくし、カーボンニュートラルの全体像が理解できるように構成しています。さらに、短時間で効率的に学べるように、見開き(2ページ)で1項目を扱い、左ページにはポイントがわかるような会話形式の文章を、右ページは視覚的に理解できる図解やイラストを中心に掲載しています。
なお、本書では政府が作成した資料や図を主な情報源としています。各々には出典名を掲載していますので、検索していただき、政府の戦略や計画を読み解くことをおすすめします。読み応えはありますが、国内外の現状や課題、規制や支援策など、日本の方針を理解するのに役立つはずです。
中略
私が地方公務員として環境部局に在籍していた際は、国が示すさまざまな情報を読み解き、その内容をわかりやすく説明することが求められていました。その経験を活かして執筆した本書が、読者の皆様のカーボンニュートラルへの理解を深める一助となれば幸甚です。
本書「はじめに」より

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