2005年に発表された東京ローカル・ホンクのファースト・アルバムが、本作のプロデューサー久保田麻琴により新たにミックス&リマスタリング。ボーナス・トラック5曲を収録し2枚組アナログ盤で発売。
小川真一氏によるライナーノーツ付き。
何処にもない、誰にも似ていない、そしてどことなく懐かしい。このジャンル分け不問の日本語ロック・バンドが東京ローカル・ホンクだ。そして、東京という大都会の中にあっても、ローカルであることの誇りを忘れない。これこそが彼らの矜持である。
2001年の正月過ぎに、バンドのメンバーとプロデューサーの久保田麻琴はシンガポールへと飛んだ。このファースト・アルバムは、両者が共同作業で作り上げた傑作だ。初心と熟練、このアンビヴァレンスこそが東京ローカル・ホンクの魅力である。その背後から、乾いた諧謔や、少し茶目っ気のあるユーモアが顔を覗かせている。(音楽評論家 小川真一)
発売・販売元 提供資料(2024/08/30)
前身バンド=うずまき時代から忌野清志郎などとも交流のある実力派バンドの初アルバム。美麗なコーラスを含め、はっぴいえんどの影響を感じさせるロック・サウンドながら、それだけでは終わらせない。随所に顔を出すサイケなテイストが時間軸を歪ませるアレンジ、ほとんどが5分を越えながら起伏に溢れた楽曲構築力などに独自の魅力がある。共同プロデューサーの久保田麻琴のスパイスも効いた骨太なデビュー盤だ。
bounce (C)内田 暁男
タワーレコード(2005年06月号掲載 (P103))