『Gatti Rossi In Un Labirinto Di Vetro(Eyeball)』(1974年 イタリア映画 / 監督 ウンベルト・レンツィ / 音楽 ブルーノ・ニコライ / 出演 ジョン・リチャードソン、マルティーヌ・ブロシャール)のサウンドトラック盤。
Quartet Recordsは、GDMとUniversal Music Publishing Italyとのコラボレーションにより、ブルーノ・ニコライが1975年に作曲した、ジョン・リチャードソン、マルティーヌ・ブロシャール、イネス・ペッレグリーニ、ミルタ・ミラー出演、ウンベルト・レンツィ監督の『Gatti Rossi In Un Labirinto Di Vetro』(別名『Eyeball』)の有名なジャッロ・スコアの改訂リマスター盤をリリースする。
全編スペインで撮影されたレンツィの映画は、ビジュアル的には魅力的だが、すでにこのジャンルの疲れを見せている。筋書きは、典型的な赤ずきんの殺人鬼がバルセロナで観光客を殺すというもの。
ブルーノ・ニコライの音楽は、キャッチーなメインテーマとそのエレガントなバリエーション、洗練されたサスペンス音楽など、このジャンルでは彼のベストのひとつだ。ニコライのスリラー映画の常として、すべてが真剣に描かれている。
残念なことに、ブルーノ・ニコライのスコアは、彼のほとんどのジャイロと同様、20年間未発表のままだった。1999年になってようやく、11キューからなるセレクションが、Guido & Maurizio De Angelisのスラッシャー映画『TORSO』のスコアと対になってRCAからリリースされた。2007年にはDigitmoviesから完全版(32キュー)がリリースされたが、すぐに売り切れ、中古市場で高値で取引された。
今回のエディションには、Claudio Fuianoが監修し、Chris Maloneがオリジナル・テープからリマスタリングした同じ音源が収録されている。パッケージには、映画、作曲家、スコアについて語る、Gergely Hubaiによるエッセイも収録されている。
ブルーノ・ニコライの『EYEBALL』は、新しい世代のリスナーがイタリアン・ジャッロ映画の偉大なテーマのひとつを発見して楽しむことができるよう、復刻されるべきスコアである。
発売・販売元 提供資料(2024/09/05)
まさにニコライ・イン・ジャーロな
美しさの一編。
『GATTI ROSSI IN UN LABIRINTO DI VETRO』(1974)
サウンドトラック
音楽 ブルーノ・ニコライ
監督 ウンベルト・レンツィ
主演 ジョン・リチャードソン、マルティーヌ・ブロシャール
犠牲者の”目”を盗む連続殺人。原題は「ガラスの迷宮
の中の赤い猫たち」と、まさに動物シリーズタイトル。
レンツィ監督、『スパズモ』の同時期の作品。ニコライに
よるテーマは、数あるニコライのジャーロものの中では、
最もジャーロらしいインパクトのアクセントも取り入れた
アレンジ。とはいえ、メロディの美しさは相変わらずです。
サブテーマ的な「LABIRINTO」の麗しいラウンジ・
ミュージックぶりも聴き応え十分。
トータルとしてのサウンドは、まろやかにまとめています。
イタリアン・ラウンジ・サントラのファンはぜひ。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2008/08/02)