来年で結成20周年を迎えるPOP-PUNK BAND. 堂々たるキャリアを持つ反面、いまなおフレッシュな魅力とオーラを放つ、ボーカル misakiのパワーは増すばかり、ドラムのよしだたかあきを迎えてから、サウンド面もよりシンプル、ソリッドに、完成度を高めた。Misakiのギターテクもぐんとレベルをあげ、理想の3ピースバンドのスリルが満載。スピード感あふれるPOPチューンと、不滅のハニーボイスが、独自のワールドをつくりあげるライブの進化は止まらない。イベント出演でも圧倒的な存在感を誇る。モッシュピットで暴れる生粋のパンクエイジから、SNSなどで認知した若いオーディエンス、YOUTUBEの洋楽カバーでファンになった海外のリスナーなど、老若男女のファンが入り乱れ、会場は楽しいカオスに包まれる。最後は、フロア全員がこぶしを突き上げ、シンガロングするのは、楽しいお約束だ。
前作アルバムから、コロナの時代を経て、ほぼ4年ぶりの完全フルアルバム。構想から1年半をかけ、ゆっくり熟成し、吟味を重ねて書きそろえた、珠玉の13曲。どれがアニメ主題歌になってもおかしくないレベルの極上POPでありながら、ロックの初期初期衝動をあふれんばかりに詰め込んだ、新時代のパンクロックであり、日本が生んだ、世界標準のPOPSである。アートワークや特典にも、ユーモアとファンへの感謝があふれた、愛情たっぷりの1枚。あたらしいSpecialThanks黄金時代の到来を、高らかに宣言するアルバムです。
発売・販売元 提供資料(2024/08/30)
4年半ぶりとなる5枚目のアルバムは、まずド直球なタイトルに目が止まる。これは〈2024年のパンク〉を鳴らすんだ!というスペサンの意思表示だろう。エレクトロを配した"Dawn…"~"New Future"と冒頭から新時代を告げ、ワクワクするような昂揚感がぎっしり。疾風怒濤の2ビートから美メロを聴かせる曲調まで、持ち味のすべてをブラッシュアップさせた快作だ。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.491(2024年10月25日発行号)掲載)