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知の図書館情報学 ドキュメント,アーカイブ,レファレンスの本質

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フォーマット 書籍
発売日 2024年11月05日
国内/輸入 国内
出版社丸善出版
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784621310229
ページ数 244
判型 A5

構成数 : 1枚

はじめに

第I部 知識資源システムの構成要素と関係

第1章 知識資源システムとはなにか
1.1 図書館情報学における知識資源
1.2 ⻄洋思想における図書館の位置づけ
1.3 日本の近代化と知識の獲得
1.4 カノンの変遷とアーカイブ
1.5 知識資源システム、情報リテラシー、独学

第2章 知識資源の多元的なとらえ方
2.1 知識と知識資源
2.2 客観的知識論
2.3 データ,情報,知識,知恵
2.4 ドキュメント

第3章 知の関係論としてのレファレンス理論
3.1 他者の言葉を利用する
3.2 レファレンスの理論構築に向けて
レファレンスとは何か
言語・記号のレファレンス
分析哲学の指示理論
言説と著作のレファレンス
3.3 レファレンスツールとレファレンス理論
レファレンスツールの類型
指示理論の適用
書誌的な参照関係の拡張
3.4 ネット情報源への展開
データベースの可能性と限界
ハイパーリンクと Linked Open Data
識別コード
引用ネットワーク
インターネット・アーカイビング
3.5 レファレンスサービス再考
レファレンスの拡張
今後のレファレンスサービス
3.6 おわりに
[コラム1] メタファーとしての図書館
迷宮、バベルの図書館
夜の書斎とアルシーヴ
AI 図書館とシュワの墓所

第II部 知識資源システムの様態

第4章 知のメディアとしての書物:アナログ vs.デジタル
4.1 メディアの身体性
4.2 コンテナとコンテンツ
4.3 書物はなぜ重要なメディアたり得ているのか
文字言語の特性
書物の特性
4.4 電子書籍としての拡張
4.5 制度としての電子書籍—国立国会図書館の動き
オンライン資料納本制度
国立国会図書館デジタルコレクション
4.6 書物の知的リンク構造について
4.7 書物のメディア変遷

第5章 知は蓄積可能か:アーカイブを考える
5.1 尊徳思想のアーカイブ
5.2 ⻄洋人文学における書物の特権性
5.3 人文主義における図書館の役割
5.4 知のレファレンス:理念と方法
5.5 デジタルヒューマニティーズと新文献学(new philology)
5.6 おわりに

第6章 ドキュメントとアーカイブの関係―ニュートン資料を通してみる
6.1 アーカイブとは何か
6.2 アーカイブズとドキュメントとの関係
6.3 ニュートン資料に見る知のアーカイブ
ニュートン像の変遷とアーカイブズ
ニュートンが残したもの
ニュートンのアーカイブズ
ドキュメントにみるニュートン研究
6.4 ニュートン関係アーカイブの特徴
[コラム2] 図解・アーカイブの創造性
アーカイブの過程
ライブラリーの過程
ニュートン研究における創造性

第 7 章 国立国会図書館による知識資源システムの展開
7.1 国立国会図書館を取り上げる理由
7.2 ナショナルな知識資源プラットフォームの形成
日本全国書誌と NDL サーチ
出版流通の情報 DB
出版流通と図書館のデータベース
CiNii Books とカーリル
知識資源プラットフォームの概要
7.3 知識資源プラットフォームの拡張
Google Books の衝撃
デジタル化を睨んだ書籍のナショナルアーカイブ構想
NDL のデジタル化戦略
オンライン資料の納入と館外送信
7.4 知識資源と図書館
デジタル環境の知識資源
コレクションを知識資源に変える
[コラム3] 函館図書館,天理図書館,興風図書館:地域アーカイブの原点
函館・天理・野田興風
「舌なめずりする図書館員」
戦後図書館の隘路

第III部 知識資源システムへの図書館情報学の射程

第8章 書誌コントロール論から社会認識論へ
8.1 書誌コントロールとは何か
8.2 イーガンとシェラの理論
8.3 新しい社会認識論
8.4 LIS における社会認識論の展開:ドン・スワンソン
8.5 パトリック・ウィルソンの社会認識論
8.6 ポストトゥルース時代の社会認識論
[コラム4] 知識組織論(KO)のためのオンライン専門事典

第9章 探究を世界知につなげる:図書館教育のレリヴァンス
9.1 デューイと教材,学校図書館
9.2 探究と世界知
探究とは何か
人文主義のクリティックとカリキュラム
9.3 関係概念としてのレリヴァンス
シュッツのレリヴァンス
レリヴァンス概念の<...

  1. 1.[書籍]

本書は,書物に代表されるドキュメントがどのようにアーカイブ化され,レファレンスの知として扱われるのかについて論じたものである。西洋思想史から現在のネット社会に通底する図書館情報学の在り方について,一貫した視点で,いくつかの理論装置を使って述べている。

ネット環境ではすでに情報や知識を操作的概念として扱っているのに,従来の紙媒体ではそれが十分に行われていなかった事情にも触れる。

第I部では,知識資源システムとしてその構成要素について。第II部では,知識資源システムとしてドキュメントやアーカイブがどのような様態を示すのかについて。第III部では,知識資源システムに対して図書館情報学ができるアプローチについて述べている。

ドキュメントやアーカイブを知へと結び付けるためのさまざまな理論的展開を,日本の具体事例においても述べ,今後の図書館や図書館員の在り方を考察し,多くの示唆を提示している。

作品の情報

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著者: 根本彰

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