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聴くということ 精神分析に関する最後のセミナー講義録

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フォーマット 書籍
発売日 2012年09月28日
国内/輸入 国内
出版社第三文明社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784476033168
ページ数 384
判型 46

構成数 : 1枚

編者序文 ライナー・フンク
セラピストとしてのフロム
精神分析に技法(テクニック)は存在しない
本書の構成


第一部 分析的治療において患者に変化をもたらす要因

第一章 ジグムント・フロイトの考える治療をもたらす要因と私の批判

終わりある分析と終わりなき分析
自我の強化
本能的欲動の飼いならし
体質的要因の重要性
フロイトの機械論的モデル
無意識的現実の暴露
古代的情念との戦い――固着・破壊性・ナルシシズム
エロスとバイオフィリアへの依拠


第二章 良性神経症と悪性神経症――良性神経症の症例

良性神経症――トラウマによる発症
メキシコ人女性の良性神経症の症例
トラウマの影響力
トラウマを過大視することの誤り
近代社会の病理
悪性神経症――パーソナリティの核の損傷
悪性神経症の治療――健康への希求の活性化
フロイトの方法の限界――幼児化と「心理学的な会話」
子どもであり、かつ大人であること


第三章 治療にいたる体質的要因と他の要因

体質的要因の重要性
生の中で形成される体質的要因
ルーズヴェルトとヒトラーの違い――生への愛か、死への愛か
苦しみのどん底に立つこと
人生のヴィジョン
患者の真剣さ
リアルな事柄を話すということ
神経症が患者の生活環境に適したものとなっていないか
患者の能動的参加
分析者のパーソナリティ――真理探求の姿勢と共感能力
予後を見極めて対処をする



第二部 精神分析のセラピーとしての側面

第四章 精神分析とは何か

精神分析の目的――自己を知るということ

ジグムント・フロイトの治療目標と、それに対する私の批判
社会的機能の回復を目指す治療
トラウマの過大視

フロイトの子ども概念とそれに対する私の批判
フロイトの政治的態度――中産階級の改良主義者
誘惑説の放棄の意味――親の擁護
フィクションとしての「親の愛」
子どもの気質の考慮

治療プロセスにおける幼児期の体験の意味
フロイトの機械論的前提
過去の原因よりも現在の状態

治療の実践と精神分析の現代的意味
本能主義と環境決定論の組み合わせ
大衆にとっての精神分析――スキナー主義的理解

ハリー・スタック・サリヴァンの果たした精神分析的人間概念への貢献
サリヴァンの病院改革――患者を人間として扱うこと
サリヴァンの統合失調症理論

この時代の病――精神分析の課題としての
治ればよいのか
精神分析が効果的だった症例――ある女生の強迫観念
現代の「世紀の病」――不定愁訴と性格分析


第五章 セラピーによる治療の前提条件

心の成長の能力
理性・合理性の意味――成長をうながすということ
合理的な本能と非合理的な情念

個人は心を成長させる責任を持つ
フロイトの意義――道徳性と責任の拡大
発達のための条件――生きる技を学ぶこと
自分自身になるということ

自分自身を通して現実を体験する能力
操作的な現実判断と主体的な現実判断
主体的な現実認識能力を失った現代人

社会と文化の成形力
社会的性格の類型
性的行動への社会・文化的な影響

心的発達のダイナミクスと人間の自由
二者択一的決定論
チェスの例
ジョニーの例――失敗の積み重ねによる自由の喪失


第六章 セラピー的効果をもたらす諸要因

自由の増大――真実の葛藤を見つめる
抑圧や抵抗からエネルギーを引き上げる
健康への生得的希求の解放――真実への直面によるエネルギーの動員


第七章 セラピー的関係について

分析者と被分析者の関係
社会学的相互行為概念の形式性
相互に能動的な関係――フロイトとロジャーズへの批判
聞こえたことを言う――知性化と解釈の否定

分析者の前提条件
すべての人間的体験に開かれていること
批判的理性の必要性

患者を扱うこと
可能性への信頼
フロイトに見る「人間への関心」
報酬とグループ・セラピーへの批判


第八章 精神分析的過程の機能と方法
無意識のエネルギーを動員し選択肢を示すこと
昇華、充足、もしくは性的葛藤の超克
抵抗の認識について
転移、逆転移、現実...

  1. 1.[書籍]

本書は、フロムの高弟の一人であり、彼の遺稿の指名管理者であるライナー・フンクが、フロムの終の棲家となったスイスのロカルノで行われたセミナーの講義録を一冊の本にしたものである。

平易な表現で語るこの講義は、多くの読者の興味を引く内容であると同時に深い洞察に富むフロムの考えに接することができる。(中略)本書に収められたテクストは、手書き原稿の形で残されたものではなく、講義、講演、インタビュー、セミナーの録音を文字に起こしたものとして英語で残されていた。それらのテクストは通常、原稿なしに話されたものであり、出版は今回が初めてである。そこで私はその語り口調をそのまま残すようにした。

最後の章は1980年の死の直前に書かれたものであり、フロム自身の手によって「精神分析的『技法』──あるいは耳を傾ける技」と題されている。これは1974年のセミナーの一部を公刊する際の導入部分として書かれたものである。
【編者:ライナー・フンクの序文より】

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