| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年10月24日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | ハート出版 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784802401852 |
| ページ数 | 400 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
巣鴨
紫すみれの押花 吉沢国夫
幼き子へ 満淵正明
涙をぬぐえ 頴川幸生/井上乙彦
皆幸せに 末松一幹
金剛心 鈴木賞博
明暗 由利 敬/平手嘉一
混沌の底に 水口安俊
北斗 東條英機/松井石根/武藤 章/板垣征四郎/土肥原賢二/木村兵太郎
白雲 岡田 資
二十八時間の生命 井上勝太郎
中国
日支の楔とならん 野田 毅
中国兵の涙 吉田保男
一粒の麦 向井敏明
荒魂 近藤新八/市川 正
残照 堀本武男
聖寿万歳 平野儀一
火と氷 沢 栄作
祖国よ栄あれ 藤井 力/鏑木正隆
大好きな日本 酒井 隆
蘭印
生命の余白 氷見谷 実
母を恋う 村上 博
孤島の土となるとも 牧内忠雄
残恨 浅木留次郎/山岸延雄
覚悟 岡村亀喜代
唯心 海野馬一
玉つゆ 佐藤源治
えにし 太田秀雄
兄弟へ 前田利貴
愛しき妻へ 高橋国穂
子に遺す 森 国造/金丸秀蔵/多田初二/田中 透
彼岸への友情 清水勇蔵
廿四時間の記録 上杉 旬
日本軍人として死す 董 長雄
ビルマ
小さき生命 岩城 喬/徳山喜美与
日本の進むべき道 神野保孝
マレー
英国に告ぐ 河村参郎
わが祖国よ 小林庄造
責を果して 蜂須賀邦房/合志幸祐
天命 星 愛喜/福栄真平/正木宣儀
断腸 中村鎭雄
闘魂 清水辰雄/屋 政義/平松愛太郎
昇天行 原田熊吉
美しき仲間 弘田栄治/大塚 操
朝粥のかなしみ 木村久夫/木村武雄
あと二分 趙 文相
香港
迎春 左近允尚正
朝霜の命 田村劉吉
濠洲
南十字星のもとに 後藤大作
十八人に代りて 田島盛司
星月夜 篠原多磨夫/中山洋臣/福原昌造
ちぎれ雲 茂木 基
仏印
大いなる愛 桑畑次男
比島
哄笑 小野 哲
贄 本間雅晴
祖国を護れ 山下奉文
心は部下に 山口正一/安部末男/南条正夫
異国の空に 太田清一
グワム
人間 高階喜代志
孤島の土に 酒井原繁松
科学者の思慮 上野千里
戦争受刑者死没地略図
シンガポール地区略図
後記(原書)
解説 ジェイソン・モーガン
「後記(原書)」より一部抜粋
戦犯者として我々四千人は世界の憎悪の只中に於て或は刑場の露と消え或は八年に亘って内外の獄舎に繫がれて来た。その当非は後世史家の判定に俟つとして、少くとも戦争に参加し、悲惨なる結果を世に招来した一員として、我々は現在与えられた運命の中に於ても可能な限りの価値を生み世にのこすべき義務があると思う。然るに刑死獄死せる囚友の遺稿を見るに自己の死よりも肉親を思い国家世界を憂えて平和再建への切々たる祈りを遺している。それは亦遥か万里の涯よりこれに参加せんとの必死の努力に外ならず、これら一千名の悲願を世に伝え将来に生かすことこそ、同じ運命の中に生き残った我々の責任と痛感せざるを得なかった。
この念願より昨廿七年八月同志糾合して遺書編纂会を結成し戦犯遺稿集刊行の企図を全国の遺族に訴えたところ、予期以上の反響を呼び続々と資料が寄せられて、あたかも遺族はこの機会の到来を一日千秋の思いで待たれた感があった。未決拘留中の死没者は正しくは戦犯者と云えないが「戦争裁判のため斃れた人々」と云う意味に於て同様に呼びかけこれまた快く賛同を得たのであった。
戦犯刑務所は巣鴨の外、大陸南方諸島五十余個所に及ぶが、その大半は筆紙の所持を厳禁し、或は筆紙を与えても処刑後遺稿を没収した。また監視の目をくぐって書き遺されたものの、現地に秘匿したまま遂に持ち帰れなかったものもあり、これらの実情より見て集め得る遺稿は多くとも死没者の三分の一と推定していたが、事実は予想の二倍、七〇一篇に達した。これは現在集め得る殆どすべてと云ってよいであろう。この中には最近比島マヌス島よりもたらされたものの外、他の遺稿中に記録されていたもの、原本のまま遺族にも渡されず都内に保管されていたもの等当会に於て発見した数十篇をも含んでいる。これも固より遺族の御賛同のもとに収録したものであって、諒解を得られなかったため割愛したのは四篇に過ぎない。尚韓国台湾出身者の分は遺族との連絡困難な為同郷の在所者と協議の上これを収録したことをお断りして置く。
蒐集した資料は遺書以外に、日記、手記、随筆、詩歌、書翰、伝言等少くとも故人の心を知り得るものはすべてに亘っている。これらは便箋や旧軍用罫紙に書かれたものの外、包装紙、トイレットペーパー、莨の巻紙、書物の余白、又余白を截って貼り継いだもの等があり、紙以外にも、敷布の断片、シャツ、ハンカチーフ、板等も含んでいる。その大部分は鉛筆書きであるが、ペン書、墨書、血書等もあって、中には汚にしみ、ボロボロになったものもある。これらを見るとき故人が如何に苦心し、心血を注いで遺志を伝えんとしたか、またこれをひそかに持ち帰るに囚友、教誨師諸氏が如何に苦労したかが明かにうかがわれる。
.........昭和廿八年九月一日 巣鴨遺書編纂会

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