Soul/Club/Rap
CDアルバム

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フォーマット CDアルバム
発売日 2024年10月03日
国内/輸入 輸入
レーベルUniversal
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 AR165CD
SKU 4260547941655

構成数 : 1枚

  1. 1.[CDアルバム]
    1. 1.
      Hues
    2. 2.
      Carcara
    3. 3.
      Take EM
    4. 4.
      Paranaue
    5. 5.
      Jongo
    6. 6.
      Trimegistus
    7. 7.
      Bagda
    8. 8.
      Mena
    9. 9.
      Ninho
    10. 10.
      Tanta Coisa
    11. 11.
      Fui
    12. 12.
      Tipo Assim
    13. 13.
      Skrevi La
    14. 14.
      Chame Me

作品の情報

メイン
アーティスト: Laiz & The New Love Experience

商品の紹介

ブラジリアン・ヒップホップ×ジャズ/ファンク/アフロ・ビート。サンパウロ生まれのラッパー、ライズのデビューアルバムがリリース!

近年はジェンバー・グルーヴのタイトルのリリースで知られるドイツ・ハノーファーを拠点とするレーベル、Agogo Recordsから新作が登場。今回リリースされるのは、サンパウロ生まれ/弱冠24歳のラッパー、ライズがレーベルメイトのThe New love Experience(ヒップホップ、トラップ、ラテン・グルーヴ、ジャズ、アフロビートといったジャンルの音楽を創作する芸術コミュニティ)と創り上げた1stアルバム『Ela Partiu』(2024)だ。

1999年にサンパウロで生まれたライズは、実家でのエホバの証人としての生活に適応できず、14歳の時にサンパウロを離れアメリカへ移住。2019年にはベルリンへ移った。この移住の経験は、彼女がリリックの大きなテーマにディアスポラを取り上げるきっかけとなった。アルバムタイトル『Ela Partiu』(英『She has gone』, 日彼女は行ってしまった)は、ブラジリアン・ソウル・レジェンド、チン・マイアによる同曲のタイトルに由来するもので、彼女とはサンパウロから離れた自身のことを指している(かつてカルト宗教団体クルトゥーラ・ハショナウ(Cultura Racional)に所属しながらもその後すぐに嫌気がさして脱退したチン・マイアの経験と自身を重ねているのだろう)。

ライズの家庭では音楽が禁止されていたわけではなかったが、厳格で保守的なエホバの家の制限内に収まる必要があったため、霊的または一線を越えないような敬虔な音楽しか聴く事が出来なかった(それはフィル・コリンズとバッハだったという)。そんな彼女がヒップホップ(ジャーマン・ヒップホップ)に出会ったのは、14歳の時にベルリンを訪れた時のことだった。ウィットに富み、切れ味鋭いリリックを繰り出すラッパーのフロウは、祖国ブラジルを見つめる彼女の心を駆り立てた。マルセロD2のようなヒップホップを通してサンバという伝統と向き合ってきたラッパーのディスコグラフィーを発掘し、彼女の新たな文化的な人生の幕が開けた。そしてトロピカリア・レジェンド、トン・ゼ―のエクスペリメンタル・サンバの名作『Estudando do Samba』(1976)はすぐに彼女にとっての道標となった。同様に、リトル・シムズやサンファのような現代の偉大なアーティストたちからもインスピレーションを受けたという。
(1/2)
発売・販売元 提供資料(2024/09/12)

このような特異な出自を持つ彼女がリリースした1stアルバム『Ela Partiu』(2024)は、ブラジリアン・ヒップホップと呼ぶだけでは足りない。彼女をサポートするThe New love Experienceのジャズ、ファンク、アフロ・ビートなど多様な音楽を混濁させた(しかしそれでいてまとまりのある洗練を感じさせる)演奏が本作をよりユニークな作品たらしめている。スーダンのトラップ・ラッパー、Zeyo Mannをフィーチャーした「Jongo」では、ジャズ/アフロ・ビートを基調とするグルーヴィーな演奏をバックにZeyo Mannがアラビア語でバイレ・ファンキ・スタイルのフロウを繰り出している。コートジボワールのシンガー、VOVAをフィーチャーした「Tipo Assim」では、オールドスクールなベースラインを軸にしたグルーヴにのせて自由闊達なフロウを披露している。他にも、ジェンバー・グルーヴやパット・トーマスとの仕事で知られるエリック・オウスが率いるパーカッシブな演奏をバックにした「Trimegistus」など、どの曲も混沌と洗練を同時に感じさせるような複雑なグルーヴを響かせている。

彼女のフロウ自体はバイレ・ファンキやブラジリアン・ヒップホップとの近接性を感じさせる(もちろん、言語が同じポルトガル語であるという点も大きいが)のにもかかわらず、The New Love Experienceの演奏はジャズ/ファンク/アフロ・ビートのミックスなのだから非常に新鮮。ストリートで鳴るヒップ・ホップとは一線を画したブラジリアン・ディアスポラとしてのヒップホップがジャンル横断的なスタイルの音楽を奏でることは半ば必然といえるだろう。Agogo Recordsのレーベルカラーにもぴったりだ。
(2/2)
発売・販売元 提供資料(2024/09/12)

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