アイスランドのブラックメタル/ポストメタルバンド=Solstafir(ソルスターフィア)
"聖なる苦しみ"という意味を持つ ニューアルバム『Hin helga kvol』
ソルターフィアの新作『Hin helga kvol』は、アイスランドの息を呑む風景にインスパイアされ、生への感情と美を探求する。さらにバンドは、人間の内なる悪魔との聖戦に立ち向かい、ロックンロールの退廃を超越し、普遍的な苦闘と苦難を乗り越えた末に手にした勝利と共鳴する作品を生み出した。ソルスターフィア(Solstafir)は、アイスランド語で"クレプスキュラー光線(crepuscular rays)"を意味し、夕暮れ時に暗い雲間を抜け、突き刺すような太陽光線のことを指す。このイメージは、最も困難な時期に輝く光と希望の灯台のような存在である『Hin helga kvol』の本質を捉えている。"聖なる苦しみ"という意味を持つ今作『Hin helga kvol』は、長年レコーディングを行ってきたSundlaugin Studioを離れ、アイスランドの人里離れたスカーガフィヨルズル(Skagafjordur)にあるFloki Studiosを使用している。この土地の景色の変化と同じように、今作には多彩な楽曲が収められている。ソルスターフィアの特徴であるメランコリックなサウンドと、プログレッシブメタル、ポストメタル、ポストロック、シューゲイザーなど、幅広いジャンルの音楽を吸収してきたバンドのこれまでの要素がブレンドされた楽曲は、ブラックメタルというルーツを独自に発展させたスタイルとアンセミックで雄大なロックが見事に融合している。(1)「Hun Andar」の陶酔的なメロディーで幕を開け、バンドのルーツであるブラックメタルとオーケストレーションを結合させた(2)「Hin helga kvol」や(8)「Nu mun ljosi deyja」、女性コーラスが躍動する(5)「Vor as」、ピアノの調べから中盤にブレイクポイントを迎える「Freygatan」など、バンドは曲作りのレベルを極限にまで高めることに挑んでいる。このことについて、トリッグヴァソンは「黒く塗りつぶされた部屋に絵の具を持って入って絵を描き始め、しばらくしてから明かりを灯すような感覚にいつもなる。今回試したことのひとつは、曲を短くすることだった。短くて良い曲を書くのは難しい、それは本当にバンドにとってチャレンジだった」と語る。今作も、氷と雪、炎と溶岩、まさにアイスランドの荒涼とした風景を存分に体感できるソルターフィアらしい世界が『Hin helga kvol』には構築されている。バンドは、11月8日のアルバム・リリース後、Oranssi Pazuzuとオープニングバンドと共に「Nordic Descent Tour 2024」に乗り出す。
Line-Up:
Adalbjorn Tryggvason: Guitar, Vo
Svavar Austmann: Bass
Hallgrimur Jon Hallgrimsson: Drums, backing Vo
Saepor Marius Saeporsson: Guitar
発売・販売元 提供資料(2024/09/27)