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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年10月18日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 日経サイエンス |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784296120321 |
| ページ数 | 320 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
序章 「賃金がなぜ上昇しないのか」を考える前に
1 本書の目的――2つの疑問
2 労働市場とは
3 働き方の選択
4 賃金上昇が抑制された背後にあるもの
5 本書の構成
1章 日本の賃金を考える――賃金上昇の議論に向けて
1 国際比較からみた日本の賃金
2 実質GDPの動向と労働市場
3 日本の労働市場を取り巻く環境は特殊なのか
4 労働市場を取り巻く環境変化にどのように対応してきたのか
5 今後の議論に向けて――日本の賃金は上昇していないのか
コラム(1) 国勢調査と労働力調査の乖離について
コラム(2) 賃金変動を考える視点
2章 労働市場の動向と労働政策
1 これまでの労働政策とその特徴
2 労働市場と労働政策
3 実質的に賃金受取額に影響を与える政策
4 日本の労働政策概観
コラム(1) 企業の内外における人材育成と労働市場
コラム(2) 日本の雇用者はなぜ企業と直接交渉しないのか
3章 雇用形態別にみた賃金――正規雇用者の賃金
1 簡単な思考実験
2 日本的雇用慣行と男性正規雇用者の賃金
3 賃金決定のプロセスにおける春闘の役割
4章 労働市場の流動化と賃金
1 正規雇用者の転職行動と賃金決定
2 正規雇用者の転職
3 労働市場流動化のもう一つの要因――雇用の多様化と雇用者の多様化
4 労働市場の流動化は何をもたらすのか
補論 マクロ経済学の教科書からみた賃金
5章 受け取り手側からみた賃金変動
1 意識調査からみた収入・所得への満足度
2 受け取り側からみた賃金の変化
3 労働市場と世帯類型の変化
4 共働き世帯の増加に対する政策・制度等の影響
5 まとめ
6章 今後の労働市場を考える
1 今後の労働市場を考える
2 企業内労働市場の変化を考える
3 外部労働市場の役割はどのように変わるのか
4 日本的雇用慣行――残すもの、変わるもの
7章 賃金上昇論を考える――今後の賃金上昇のために
1 序章で提示された疑問に対する答え
2 今後の賃金上昇のために
3 賃金分布の話
4 日本の特殊性――再考
5 最後に――再び賃金上昇論を考える
【賃金の長期停滞は真実ではない】
持続的な賃上げによる経済の好循環が声高に主張されているが、その根拠はどこにあるのだろうか。失われた30年間で日本の賃金は本当に停滞し続けてきたのか。画一的な数値をみていただけでは、賃金の動向を掴めないのではないか。
政策、雇用の安定、雇用慣行、共働き世帯の増加……
賃金は複雑な要因が絡み合い決定されているのにも関わらず、こうした要因を無視すれば事実認識を誤る。今後、経済構造が大きく変化するなかで、真因を認識せずに賃上げを実行すれば経済に負の効果を与えかねない。
この懸念に対し本書では、労働研究の第一人者と元政策担当者がタッグを組み、多面的な視点から賃金を分析し、賃金のこれまでとこれからを徹底解説する。
本書は、90年代以降の30年間の賃金を巡る政策、企業の取り組み、働き方について学びたい人のための1冊。

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