グラミー賞やアカデミー賞を何度も受賞しているアーティスト、ソングライター、プロデューサーのFINNEASが、2枚目のスタジオ・アルバム『For Cryin' Out Loud!』を完成させた。FINNEASのセルフ・プロデュースによるこのソロ・アルバムは、ロサンゼルスで繰り返されたスタジオ・ライブ・セッションから生まれた。デビュー・アルバム『OPTIMIST』では、自作自演のインストゥルメンタルのみをフィーチャーしていたが、今作では、創造的な視野をクラシックなスタジオ/バンド環境へと広げ、自らを解放し、これまでで最も高揚感のある生々しい作品群を生み出した。このアルバムは、妹のBillie Eilishの3枚目のスタジオ・アルバム『HIT ME HARD AND SOFT』のリリースに続くもので、同世代で最も高い評価を受け、受賞歴もあるプロデューサー、ソングライターのひとりとしての地位をさらに確固たるものにしている。
Standard Gold Bio Vinyl
[環境配慮] バイオビニールは、食用油や産業廃棄ガスを使用したバイオベースのPVCで作られています。ジャケットはすべて、FSC(R)認証の再生紙/ボードを使用しており、100%消費者廃棄物と消費者以前の繊維を再利用しています。インクは植物由来の生インクと水性ワニスを使用。シュリンクラップの代わりに、100%リサイクルされた再利用可能なスリーブが使用されている。
発売・販売元 提供資料(2024/08/14)
曲作りから演奏まで、ほぼ一人で手掛けたデビュー作『Optimist』からバンド編成へとシフトしたセカンド・アルバム。もちろんセルフ・プロデュースだが、場末のジャズ・バーに迷い込んだかのようなオープニング"Starfucker"から、美メロで酔わせるタイトル曲、スキップしたくなりそうな"Lotus Eater"まで、優しいソフト・ロックなバンド感で包み込む。古き良き時代のポップスを現代的に聴かせるスムースな音作りからは、流行に左右されない幅広い音楽的背景が見え隠れ。とはいえ、常にさりげなく。妹ビリー・アイリッシュほどのカリスマ性で圧倒することはないが、常に素朴な親近感を抱かせる。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.491(2024年10月25日発行号)掲載)