書籍
書籍

ヘルニアの外科(第2版)

0.0

販売価格

¥
24,200
税込
還元ポイント

販売中

お取り寄せ
発送目安
2日~14日

お取り寄せの商品となります

入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。

フォーマット 書籍
発売日 2024年10月18日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524204298
ページ数 592
判型 A4

構成数 : 1枚

【改訂第2版序文】
『ヘルニアの外科』初版が発刊されてから,早いもので7 年が過ぎようとしている.この7年間で外科手術はますます低侵襲化に傾倒し,ロボット支援手術の割合が急増している.これは鼠径部ヘルニア手術においても然りであり,いまや米国では術式選択の議論が「オープン」か「ラパロ」かではなく,「オープン」か「ロボット」かに変わっていると聞く.また,ヘルニア診療における世界の方向性がまとめられ,2018 年にInternational guidelines が公表され,2023 年には早くもそのupdate がなされた.

私事であるが,1976 年に大学を卒業後聖路加国際病院に入職し,ひたすら一般消化器外科特にヘルニア手術に心血を注いできたが,2018 年に第一線を退き後人にバトンを託した.しかし不思議なものである.聞かないようにしよう,見ないようにしようと思っても,日本のヘルニア手術の動向が気になって仕方がない.ラパロやロボット云々ではなく,ヘルニアに対する普遍的な基礎知識,Nyhus やCondon をはじめとするヘルニアのパイオニアらが熱弁してきた"ヘルニア囊に沿った剝離の基本","good stuff を用いた筋層修復"がないがしろにされてはいないかと心配になる.また,移りゆくヘルニア診療事情を垣間見て,この『ヘルニアの外科』がすでに時代遅れになってはいないだろうか,と憂慮していた.

そんな時,南江堂から本書改訂の申し出を受けた.出版社も同じ思いを持っていたという.本書は絶版となった米国のヘルニアバイブル"Nyhus & Condon's Hernia"を目標として,ヘルニア手術に携わるすべての外科医のために企画,製作された.Nyhus, Condon に恥じぬよう,各分野のスペシャリストに執筆いただき,押しも押されもせぬ日本のヘルニア学の高書になったものと自負している.この第2 版では,7 年の間に開発された新たな術式や刷新された分類,ガイドラインなどをすべて盛り込んでいる.また,特に話題になることの多い"術後慢性疼痛"や"ロボット支援手術",そして"e-TEP 法"には大幅にボリュームを割いた.

ヘルニアは一水四見な疾患である.多くは単純で,手術も簡単なことが多いが,時に複雑で治療には困難を極める.また,外科医の知識や技量が不足していると大きな事故を招くことがある.最たる良性疾患であるがゆえに,完璧な治療を求められる.我々はこれに対峙し,克服しなければならない.読者が本書を開いたとき,そこには知りたかった情報が必ず見つかり実臨床に活かせる,そんなバイブルになったらいい,と切に願う.

最後に,今回の総編集に多大なる尽力をいただいた,諏訪勝仁先生に心から感謝するとともに,今後もわが国におけるヘルニア学の進歩に大きな貢献をしていかれることを強く信じている,と伝えたい.

令和6年8月
柵瀨 信太郎


【書評】
本書は,初版の発行から7年を経て,ヘルニア治療を取り巻く臨床・学術環境の変化に対応するべく全面的に改訂された専門書である.柵瀨信太郎先生と諏訪勝仁先生は,日本におけるヘルニア外科の第一人者であり,本書は両氏の深い知見と,分野の最前線に立つ執筆陣によって構成されている.ヘルニアの基礎から最先端の低侵襲手術までを網羅し,初学者から熟練の外科医まで,幅広い層にとって有用な一冊となっている.第2版の最大の特徴は,従来の開腹術に加えて,腹腔鏡手術,特にロ.,...

  1. 1.[書籍]

好評を博している日本版"ヘルニア診療のバイブル"を大幅に拡充した待望の改訂版.鼠径部ヘルニア・腹壁ヘルニアの病因,解剖,手術手技から合併症対策までを1,000点を超える写真・イラストとともに解説.内視鏡外科手術・ロボット支援手術を中心に新たな術式を盛り込み,再発・術後疼痛を防ぐための戦略も提示.初めて執刀する若手医師からエキスパートまで,すべての外科医必携の一冊.

【書評】
本書は,初版の発行から7年を経て,ヘルニア治療を取り巻く臨床・学術環境の変化に対応するべく全面的に改訂された専門書である.柵瀨信太郎先生と諏訪勝仁先生は,日本におけるヘルニア外科の第一人者であり,本書は両氏の深い知見と,分野の最前線に立つ執筆陣によって構成されている.ヘルニアの基礎から最先端の低侵襲手術までを網羅し,初学者から熟練の外科医まで,幅広い層にとって有用な一冊となっている.第2版の最大の特徴は,従来の開腹術に加えて,腹腔鏡手術,特にロボット支援手術を中心とした低侵襲の手術技術の進展をふまえた記述の充実である.最新手技の理論的背景から実践的コツまでが,術野写真や手技図をふんだんに用いて解説されている点は特筆に値する.また,周術期合併症の予防と管理,術後慢性疼痛への対処など,日常診療で直面する課題にも丁寧に向き合っており,外科医の実践力を高める内容となっている.加えて,各章においてエビデンスに基づく記述が徹底されており,術式の選択やメッシュの種類,固定法に関しても,国際ガイドラインや最新文献との整合性が図られている.

ヘルニア手術は外科医がはじめての執刀症例として経験する機会が多い手術手技である.しかし,組織の剝離,切開,縫合など手術の基本要素が濃縮されており,非常に複雑なヘルニア囊を取り巻く腹膜や筋膜,神経の解剖学的な造詣を深めなければ,術後合併症や再発のない完璧な治療を達成することは困難であり,外科医の知識や技量が不足していると大きな事故を招く可能性があることも事実である.本書は,日本の外科診療におけるヘルニア治療の質の向上と標準化に大きく貢献するものである. 柵瀨先生は本書を,絶版となった米国のヘルニアバイブル"Nyhus & Condon's Hernia"を目標として,ヘルニア手術に携わるすべての外科医のために企画・制作されたと序文で述べているが,本書は初版の発行から7年の間に開発された新たな術式や刷新された分類,ガイドラインなどがすべて盛り込まれており,読者が本書を開いたときに,そこにはヘルニアに関して知りたかった最新情報が必ずみつかり実臨床に活かせる,まさに現代の「ヘルニアバイブル」となる必携の一冊である.

臨床雑誌外科87巻8号(2025年7月号)より転載
評者●渡邉 純(関西医科大学下部消化管外科 主任教授)

作品の情報

メンバーズレビュー

レビューを書いてみませんか?

読み込み中にエラーが発生しました。

画面をリロードして、再読み込みしてください。