美しくも危うい唯一無二のアートロック。大傑作4th。
ブライトンの男女4人組4作目。やはりこのバンドは何かが違う。全ての曲が歌詞から描かれたというように"悲しみ"希望"創造"を描く...その曖昧な幻想とリアルがドリームポップ、ポストパンク、オルタナを消化したグルーヴ、サウンドスケープへと変わり渦を巻く。感情的で抒情的、甘美で耽美、危うくも儚く...うまく言葉では例えられない、これこそが唯一無二のアートロック。
タワーレコード(2024/11/22)
ブライトンDIYシーンをリードするダナ・マーゴリン率いるインディ・ロック・バンド、ポリッジ・レディオ。UKトップ40ヒットを記録した前作から2年半、自身4枚目となるアルバム『クラウズ・イン・ザ・スカイ・ゼイ・ウィル・オールウェイズ・ビー・ゼア・フォー・ミー』が完成。プロデュース:ドム・モンクス(ビッグ・シーフ、ローラ・マーリング)。 (C)RS
JMD(2024/08/08)
ブライトンDIYシーンをリードするダナ・マーゴリン率いるインディ・ロック・バンド、ポリッジ・レディオ。UKトップ40ヒットを記録した前作から2年半、自身4枚目となるアルバム『クラウズ・イン・ザ・スカイ・ゼイ・ウィル・オールウェイズ・ビー・ゼア・フォー・ミー』が完成。
Porridge RadioはSecretly Canadianより4枚目のアルバム『Clouds In The Sky They Will Always Be There For Me』をリリースする。『Clouds In The Sky They Will Always Be There For Me』は、燃え尽き症候群、音楽業界、失恋、そしてバンドのリーダーであるDana Margolin自身がアーティストとしての技巧に没頭していくことにインスパイアされた青春の瞬間だ。Margolinの冷酷なまでに自問自答するその作風は、アルバム全体を通して忍耐強く構築され、悲劇的なまでに激しく、これまでで最も影響力のあるバンドのサウンドとマッチする。「ほとんどすべての曲は詩から始まった」と、Margolinはこれまでとは違った曲を書くアプローチについて語る。ソングライターは常に音楽のトリックの背後に隠れることができるということを学んだ彼女は、「しかし、詩では隠れることはできない」と続ける。『Waterslide, Diving Board, Ladder To The Sky』を引っ提げた絶え間ないツアーが終わった2023年の初頭は、Margolinにとってアイデンティティ、創造性、家族について考え、節々に疑問を投げかける時期だった。彼女は「自分自身を傷つけることなく創造性を維持するにはどうすればいいか」と、進むべき道を見つけ出したいと考えていた。同時に、燃え尽き症候群から立ち直った後、短期間ではあったが激しい恋愛関係に終止符が打たれた。リード・シングルの「Sick of the Blues」でも明らかなように、この恋愛とその後の失恋は、『Clouds In The Sky They Will Always Be There For Me』を構成する曲の発端になった。「このアルバムの多くは、より熱狂的で絶望的な愛について歌っている」とMargolinは言う。長年、Big ThiefやLaura Marlingのエンジニアを務めてきたDom Monksのプロデュースによる『Clouds In The Sky They Will Always Be There For Me』は、2024年初頭にフルームでレコーディングされた。Margolin(guitar, vocals)、Georgie Stott(keyboards, backing vocals)、Sam Yardley(drums, keyboards)、Dan Hutchins(bass)によるバンドは、これまで以上に緊密にアルバム制作に取り組み、今回は全員がプロデューサーと同じ部屋でレコーディングをおこなった。「私たちは、非常に特殊で感情的に激しいライヴをするバンドとして知られているけど、Domはその感覚を伝える方法を知っていた」とMargolinは語る。そして、真の創造的飛躍を遂げたという意気込みを持って、Margolinはアルバムを振り返る。「初めて何かを作ったような気がする。バンドとしての私たちの友情と、一緒に演奏することから学んだことに関して、何かを捉えた。自分の直感にとことん従うこと、友人とその忠誠心を信じること、人ときちんと喧嘩して、それでも一緒に戻ってこられる自分を信じること。レコードを作ることが私の人生であり、仕事であり、楽しみなのだから。すべてがこのことに結びついていて、私を傷つけない方法がここには存在する」とMargolinは語る。
発売・販売元 提供資料(2024/08/07)
頽廃的なインディー・ロックを奏でるブライトンの4人組。4枚目のアルバムはビッグ・シーフやローラ・マーリングを手掛けたドム・モンクスがプロデュースを担当したことにより、よりフォーキーでプリミティヴな作品に仕上がった。シンガーのダナ・マーゴリンが〈ほとんどすべての曲は詩から始まった〉と語るように、彼女のヴォーカルと歌詞に注目して聴いてほしい。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.491(2024年10月25日発行号)掲載)