ワンピに"スニーカー"に"傘ジャンプ"。このジャケットからして最高です。弾けたアコポップの名曲「カリフォルニア」を聴けば、きっと旅に出たくなる、そんな名作です。米国の女性SSW、ミンディ・グレッドヒルの『アンカー』は、ポップでジャジーでメランコリックな大傑作。
米国、カリフォルニア生まれの女性SSW、ミンディ・グレッドヒルの3rdアルバム『アンカー』がとにかく素晴らしいです。デビュー当初はメジャーな質感のフォーキーなアルバムもリリースしてたりしますが、本作『Anchor』は、彼女のコケティッシュな歌声が一際輝くジャジーに弾けたポップスと、しっかりとメロディで聴かせる極上のアコースティックポップのオンパレード。ジュノー・アワード受賞者、Stuart Brawleyがプロデュースを手掛けたサウンド、程よく漂うヴィンテージ感が心地良いアレンジのセンスも光ります。
注目はオープニング曲「A1. カリフォルニア」。イントロ、小気味良いメロディを奏でるバンジョーの響きから楽しいですが、手拍子交えたビートに乗せ、グイグイと高揚して行くポジティブな曲調に、ウキウキ度&爽快感はマックス。ひたすら王道、でも最高な1曲です。続く「A2. クレイジー・ラブ」も跳ねたピアノがリードするポップな好曲で、サビの高揚感が気持ち良すぎ。ピアノの弾き語りで聴かせるバラッド「A3. アンカー」の穏やかなフィーリング、優しいメロディが印象的なアコポップ「A5. オール・アバウト・ユア・ハート」に、弾けるピアノポップ「B1. オール・ザ・ペニーズ」、ウクレレが愛らしい「B2. ディス・イズ・マイ・ソング」、ミディアムテンポのビートに乗せ、浮遊感溢れるウワ物が漂う「B3. ホール・ワイド・ワールド」など良曲しか収録されていない、驚くべき1枚です。
●オフィシャル帯付属の輸入アナログ盤国内流通仕様です
●特殊仕様ジャケット(型抜) / インサート付
発売・販売元 提供資料(2024/08/02)
ジャケットを見ただけで〈名作!〉と確信させる魔法のような作品が稀にあるが、US西海岸出身のシンガー・ソングライターであるミンディ嬢のアルバムはまさにソレ。赤い傘を片手に可憐なワンピースを翻して軽やかにジャンプ!メリー・ポピンズさながらにいまにも空へと舞っていきそうなジャケのイメージは、そのまま1曲目の爽快なポップ・チューン“California”へと結実する。〈あなたが行ったことのない世界に連れていってあげる〉というサビのフレーズに導かれるまま、あとはただただ彼女のとびきり可愛らしい歌声と、清冽なメロディーに彩られたアコースティック・ポップに身を委ねていれば万事OK。全12曲を聴き終えた頃には、あなたの前にいまだ見ぬ美しい風景が広がっているはずだ。
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.345(2012年6月25日発行号)掲載)