2008年に名盤『インヴィジブル・シネマ』で名門ブルーノートからデビューし、繊細なメロディとサウンド・メイキングで一躍その名を世界に知らしめたジャズ・ピアニスト/作曲家、アーロン・パークス。本作は、ブルーノートから14年振り2枚目となるニュー・アルバムで、2018年から取り組んでいる「リトル・ビッグ」プロジェクトの3作目となる作品。ブルーノートの社長ドン・ウォズとパークス自身の共同プロデュースとなる。ジョン・クロウリーの小説『リトル、ビッグ』から名を借りたという同プロジェクトでは、即興音楽をエレクトロニカやヒップホップ、サイケデリアなどあらゆるジャンルとシームレスに融合させることをコンセプトとし、パークスならではの美しいメロディと絶妙なバランスのアコースティック/エレクトリック・サウンドが幻想的な世界を描き出している。共同リーダーであるグレッグ・テューイ(g)をはじめ、デイヴィッド・ギンヤード Jr.(b)、そして馬場智章のメジャー・デビュー作『ELECTRIC RIDER』にも参加したJK Kim(ds)で構成されるバンド・サウンドは必聴だ。 (C)RS
JMD(2024/08/17)
名盤『インヴィジブル・シネマ』以来14年振りとなるブルーノート作品は、
美しいメロディが幻想的な世界を描き出す「リトル・ビッグ」プロジェクトの第三作。
2008年に名盤『インヴィジブル・シネマ』で名門ブルーノートからデビューし、繊細なメロディとサウンド・メイキングで一躍その名を世界に知らしめたジャズ・ピアニスト/作曲家、アーロン・パークス。その後もECMなどから良作を輩出し続け、シーンの第一線を走り続けている。
本作は、ブルーノートから14年振り2枚目となるニュー・アルバムで、2018年から取り組んでいる「リトル・ビッグ」プロジェクトの3作目となる作品。ブルーノートの社長ドン・ウォズとパークス自身の共同プロデュースとなる。ジョン・クロウリーの小説『リトル、ビッグ』から名を借りたという同プロジェクトでは、即興音楽をエレクトロニカやヒップホップ、サイケデリアなどあらゆるジャンルとシームレスに融合させることをコンセプトとし、パークスならではの美しいメロディと絶妙なバランスのアコースティック/エレクトリック・サウンドが幻想的な世界を描き出している。共同リーダーであるグレッグ・テューイ(g)をはじめ、デイヴィッド・ギンヤード Jr.(b)、そして馬場智章のメジャー・デビュー作『ELECTRIC RIDER』にも参加したJK Kim(ds)で構成されるバンド・サウンドは必聴だ。
本作について、パークスは「この作品には、バンドのエネルギーをより生々しく率直に捉えているような何かがあると思う。完璧なテイクを録ろうとしたことはほとんどなく、むしろ全ての曲を2,3回ずつ演奏して、できるだけ最高の雰囲気を捉えようとしていたんだ。自分でバンドをコントロールしようとするのではなく、バンド自体がどんなサウンドになるかを見るような感覚かな。自分自身に真剣に向き合いすぎることをやめてから、音楽そのものに真剣に向き合えるようになったよ」と語っている。
また、日本盤限定でボーナス・トラックを1曲収録。「ハート・ストーリーズ」のオルタネイト・テイクが収められている。
発売・販売元 提供資料(2024/08/15)
ECMから良作を輩出続けるジャズ・ピアニスト/作曲家:アーロン・パークスが2018年から始動した"リトル・ビッグ"プロジェクトの3作目。特筆すべきは、本作は名盤『インヴィジブル・シネマ』以来となるブルーノート2枚目となり、ブルーノート社長:ドン・ウォズと彼自身の共同プロデュース作品。ジャズの即興音楽性をエレクトロニカ~ヒップホップ~サイケに昇華し多様なジャンルへシームレスにアクセスするこのプロジェクトの集大成。美しいメロディとタッチ、アコースティック/エレクトリック・サウンドの妙、唯一のムードを纏い紡がれる幻想的な世界。ええやんええやん。
intoxicate (C)黒田"ハイプ"朋規
タワーレコード(vol.172(2024年10月10日発行号)掲載)