ピアニスト近藤毬生(こんどう・まりな)のデビュー・アルバム。自主レーベルからの発売です。自身が専門とするリスト作品でまとめた内容で、ほとんど録音のない超難曲「オーベルマンの谷」初稿を収録。苦悩にみちたセナンクールの小説『オーベルマン』に触発されたリストのピアノ曲「オーベルマンの谷」は、最初に『旅人のアルバム』S.160 のなかの1曲として書かれ、これが改訂されて『巡礼の年 第 1 年』S.165 に収録されました。このふたつの稿にはかなり違いがあり、初稿はとにかく音符が多く、強烈なまでに演奏至難。限界に挑戦するようなピアニズムを縦横に駆使した譜面で、なかなか取り上げられないのもうなずけます。一方、第2稿はすっきりした印象を受けますが、音楽の核が明確に浮かび上がり輝くような書法の洗練を感じます。両者を聴き比べ、さらに第2稿にある Ossia まで聴くことができる、とても貴重で興味の尽きないアルバムです。 (C)RS
JMD(2024/08/07)
リストの心理的描写がベールに包まれること無く、
ストレートに表現されている(大井和郎)
近藤毬生デビュー・アルバム
超難曲「オーベルマンの谷」初稿の貴重な録音!
第2稿と並べて紐解かれるリストのピアノ書法
ピアニスト近藤毬生(こんどう・まりな)のデビュー・アルバム。自主レーベルからの発売です。自身が専門とするリスト作品でまとめた内容で、ほとんど録音のない超難曲「オーベルマンの谷」初稿を収録。
苦悩にみちたセナンクールの小説『オーベルマン』に触発されたリストのピアノ曲「オーベルマンの谷」は、最初に『旅人のアルバム』S.160のなかの1曲として書かれ、これが改訂されて『巡礼の年 第1年』S.165に収録されました。このふたつの稿にはかなり違いがあり、初稿はとにかく音符が多く、強烈なまでに演奏至難。限界に挑戦するようなピアニズムを縦横に駆使した譜面で、なかなか取り上げられないのもうなずけます。一方、第2稿はすっきりした印象を受けますが、音楽の核が明確に浮かび上がり輝くような書法の洗練を感じます。両者を聴き比べ、さらに第2稿にあるOssiaまで聴くことができる、とても貴重で興味の尽きないアルバムです。
演奏の素晴らしさも特筆。すべての音符がきちんと鳴っているのはもちろん、作品の文学的側面をとらえ、旋律の流れや音響のバランスを巧みにコントロールしています。
<近藤毬生>
1歳半より絶対音感教育を受け、3歳よりピアノをはじめる。神奈川県立相模原中等教育学校、桐朋学園大学ピアノ専攻を経て、同大学院修士課程修了。
2012年:第2回日本ベートーヴェンコンクール中学生の部第2位。
2015年:日本ピアノ研究会第11回オーディション専門部門南関東グランプリ及び横浜市長賞を受賞。
2017年:東京国際芸術協会第66回新人演奏会出演。
2019年:II . Danubia Talents Liszt International Music Competition (イタリア) 第3位。
2021年:Franz Liszt Center International Piano Competition (スペイン) 第3位。
2021年:International Moscow Music Competition (ロシア) 第2位。
その他、V Krystian Tkaczewski International Piano Competition(ポーランド)、V Future Stars International Piano Competition(アメリカ)、東京国際ピアノコンクール、ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan、六本木国際ピアノコンクール等にて入賞。
ピアノを芦田くみ、大井和郎、小森谷泉、高田匡隆の各氏に師事し、エリザベス・プリドノフ、ロルフ・プラッゲの各氏からも指導を受ける。室内楽を小森谷泉、鷹羽弘晃、高田匡隆の各氏に師事。
大学在学中より、都内にてソロリサイタルを多数開催。日本クラシック音楽コンクール審査員。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2024/07/29)