Demidevil (Deluxe Edition)

2ロンドン発ポップのアンチテーゼとして、その音楽、ファッション、発言のすべてに注目が集まっている新世代のラッパー/シンガーソングライター、アシュニコ。目にも鮮やかなブルーのツインテールがトレードマークのヴィヴィッドで舌鋒鋭いポップの煽動者がガールズ・パワーの歴史に新たな1ページを切り拓いている彼女の衝撃のミックステープ『DEMIDEVIL』がボーナス・トラックを加えたデラックス・エディションで登場!

アメリカはノースカロライナ生まれ、インターネット育ちのAshnikko(アシュニコ)。M.I.A.、ニッキー・ミナージュ、ビョーク、ケリス、ジャニス・ジョプリンといった型にはまらず社会で活躍している女性アーティストたちから大きな影響を受けてきた彼女。18歳から拠点をロンドンに移し、ヴィヴィッドで舌鋒鋭いポップの煽動者としてその音楽、ファッション、発言のすべてに注目が集まっている新世代のラッパー/シンガーソングライターである。

2023年にデビュー・フル・アルバムとなるディストピア・ファンタジー作品『WEEDKILLER』をリリースし、自身の音楽的才能のの幅広さとャンルの間を大胆に行き来する新時代のアーティストらしい1面を鮮やかに描き出し、さらに初来日公演を果たし、日本のファンにもパフォーマーとしての実力を見せつけた彼女。その彼女にとって重要作であり、世界の注目を集めることになった2021年発表のデビュー・ミックステープ『DEMIDEVIL』がボーナス・トラックを加えたデラックス・エディションでリリースとなる。

幅広い音楽的要素と織り交ぜ、エンパワーメントや復讐といったテーマに、若い女性がありのままの自分でいれるような社会になるようにと訴えるメッセージを乗せ、鋭い言葉と過激なユーモアを交えながら同世代の女性たちを鼓舞していった『DEMIDEVIL』。Grimesをフィーチャーした、究極の裏切りにより友達と決別を歌ったエッジーでアグレッシヴなポップ・ナンバー「Cry」や、世界中の自称「手に負えない子供たち」に捧げる楽曲だというキャッチーなラップ・ナンバー「Daisy」、さらに"GLポップ"とも表現できそうなニューヨーク出身の女性ラッパー、プリンセス・ノキアをフィーチャーした「Slumber Party」や、アヴリル・ラヴィーンへのオマージュである「L8r Boi」、そしてケリスの「Caught Out There」をサンプリングした「Deal With It」のように、90年代後半から2000年代初期の女性アーティストへのリスペクトを込めたナンバーも収録。過激でウィットに富んだ、舌鋒鋭いポップの煽動者であるAshnikkoのガールパワーが炸裂した本作は、米BillboardのHeatseekers Albumチャートで1位を獲得した。

今回リリースとなる『DEMIDEVIL』のデラックス・エディションは、今年のレコード・ストア・デイで発売されたアナログLPに続きCDでも発売となるもの。オリジナルのミックステープに収録された楽曲に加え、初CD化音源となる「Tantrum」と「Daisy 2.0」の2曲のボーナス・トラックを収録。また「Daisy 2.0」には日本が世界に誇る、バーチャル・アイドル・シンガー、初音ミクがフィーチャーされている。またパッケージにはAshnikkoの世界により深く没入するための16ページ・ブックレットも封入されている。

Following a string of quickly evolving EPs that left off with 2019s Hi, Its Me, Demidevil is the first fully formed mixtape from genre-bending rapper/vocalist Ashnikko. The projects ten tracks nicely mix Ashnikkos enormous personality and brazen confidence with infectious pop-trap production and hints of early-2000s nostalgia that range from subtle to overt. The mixtape starts strong with a trifecta of slickly produced anthems that put Ashnikkos gift for hooks in full focus. Daisy and Toxic are similarly built with rapped verses that open up into huge and catchy sung choruses, and the pop angst of breakup song Deal with It orbits around a sample from Kelis similarly themed 1999 song Caught Out There. Princess Nokia contributes a verse to Slumber Party and Grimes sings a reverb-coated hook on the jittery Cry. There are multiple lyrical references to Britney Spears and Christina Aguilera, and Ashnikko takes the 2000s nostalgia even further by updating Avril Lavignes ubiquitous alt-pop classic Sk8er Boi note for note on L8r Boi, adding trap hi-hats and altering the lyrics to denounce a parasitic relationship. While several tracks are less than essential, the mixtapes best songs are powerful enough to make Demidevil the strongest showing of Ashnikkos formidable skills and uncompromising energy to date. ~ Fred Thomas

10歳でM.I.A.を聴いてラップを始め、ニッキー・ミナージュからビョーク、ジャニス・ジョプリン、「美少女戦士セーラームーン」にまで影響を受けてきたアーティスト性は鮮やかなヴィジュアルのインパクトが示す通り。性差別やLGBTQ+への偏見に対する怒りを音に変えてきたアシュニコは、ドージャ・キャット"Boss Bitch"の共作でも知られるロンドン在住の新星だ。TikTokヒット"Daisy"で幕を開ける初のミックステープは、グライムスとの"Cry"やプリンセス・ノキアとの"Slumber Party"など、トラップやパンクやメタルを跨いだ痛烈なポップソングをカラフルに連射する。アヴリル・ラヴィーン"Sk8er Boi"を引用した"L8ter Boi"、ケリス本人を招いた"Caught Out There"ネタの"Deal With It"などがツボ。
bounce (C)轟ひろみ