現代アメリカ音楽界で最もパワフルな声として高い評価を集めているバス・バリトン歌手、ダヴォーン・ティネス。最近メトロポリタン・オペラにも出演した彼が、20世紀アメリカでバス・バリトン歌手、また俳優や黒人活動家として活躍したポール・ロブソンの作品を深く、美しく掘り下げる。アメリカの音楽史の一頁を新たな表現で取り上げた『ROBESON』、NONESUCHからリリース決定!
現代アメリカ音楽界で最もパワフルな声として高い評価を集めているバス・バリトン歌手、ダヴォーン・ティネス。その彼が、ダヴォーン・ティネス&ザ・トゥルース名義として7月にニューヨーク・シティのリトル・アイランドで初演した『ROBESON』をCD作品としてNONESUCH RECORDSからリリースする。ティネスにとって初めてのソロ作品となる本作は、アメリカ史に名を遺した一人の英雄が残した音楽的遺産を辿る作品である。
『ROBESON』でタインズが探求するのは、20世紀のアメリカで全米代表のフットボール選手として、さらにバス・バリトンの歌手として、また俳優や黒人活動家として活躍したポール・ロブソンの作品たち。この作品でティネスは、ピアニストのジョン・ビトイとサウンド・アーティストのカーリ・ルーカスによって構成されるザ・トゥルースとともに、聴くものをカーネギー・ホールからモスクワのホテルの部屋へと誘い、1人の音楽的アイコンの姿をただの憧憬だけでなく、彼の脆さも含めて理解しようと試みているのだ。舞台監督のZack Winokurとともに作成した本作についてティネスは次のようにコメントしている。
「このアルバムは、これまでの中で最もパーソナルなアーティスト表現である。ここで私は自身のアーティスト的な祖先であり、またヒーローである比類なきシンガー、俳優、そして活動家であるポール・ロブソンと自身のアーティストとしての道程を比較しようとした。彼は権利を奪われた人々のための平等という信念に立ち向かった結果、政府からの攻撃や世間からの攻撃を受け、ほとんど命を絶たれそうになったこともあった。このアルバムは、内的・外的な迫害と戦いながら、自分自身を見つけ、生き残った今、自分が最も言うべきことを決めるという、普遍的な旅の熱い夢なのだ」(1/2)
発売・販売元 提供資料(2024/08/23)
アルバムからの先行トラックとしてリリースされているのは「The House I Live In」だ。ティネス自身が監督したミュージック・ビデオとともに発表されたこの曲について、彼はこう語る。
「『The House I Live In』の曲とミュージック・ビデオを皆と分かち合うことが出来て心の底から嬉しく思っている。この曲はポール・ロブソンが1940年代に歌った作品をアップデートしたものだが、希望や恐怖そしてアメリカが受けるべき報いについて今でも多くを訴えてくるのだ」
最近ではメトロポリタン・オペラで上演されたジョン・アダムスのオラトリオ『El Nino』や同じジョン・アダムスのオペラ『GIRLS OF THE GOLDEN WEST』にも出演しているティネス。2022年発表の『X: THE LIFE AND TIMES OF MALCOM X』でグラミー賞にもノミネートされた彼は、オペラからゴスペルまで様々な音楽様式を取り入れ、また多種多様な歴史や文化、美学が交わる交差点としてクラシックのオペラ歌手の定義を大きく広げていく、新生代の才能であると言えるだろう。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2024/08/23)