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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2016年04月06日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 信山社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784797223521 |
| ページ数 | 248 |
| 判型 | 46変形 |
構成数 : 1枚
『ブリッジブック社会学(第2版)』
玉野和志(首都大学東京人文科学研究科社会行動学専攻社会学分野教授) 編
【目 次】
◆ 第1章 社会学とはこういうものだ─はじめに
社会学はおもしろい,けどよくわからない/「社会学者の数だけ社会学がある」というウソ/
マルクスと政治経済学という壁/社会学の基本的な原理/ヴェーバー,デュルケム,ジンメルに尽きる社会学の発想/
社会学の目的はただひとつ/最近における社会学の困難/それでも私たちは1人では生きていけない/本書の成り立ち
◆ 第2章 近代の成立と社会学の誕生─マルクスによる資本主義社会の解明
1 社会学はいかなる状況から生まれたか
社会学誕生の歴史的背景/前提としての近代社会と経済学の成立/マルクスの挑戦
2 マルクスが明らかにした近代社会の原理
資本主義社会としての近代/資本主義の至上命令
3 マルクスにおける経済学と社会学
経済学批判の根拠としてのマルクスの社会学/革命による社会主義社会へと一挙に飛躍したマルクス/
もうひとつのマルクスを継承していった社会学の発展
コラム1 マルクス,マルクス主義,社会学
◆ 第3章 意味に依拠し,法制度に対置される社会─ヴェーバーの社会学
1 マルクスとヴェーバー
マルクスを認め,マルクスを越えようとしたヴェーバー/ヴェーバーにおける経済と社会,そして政治と行政/
ヴェーバーにおける社会学─政策科学の原点
2 資本制と官僚制─近代の宿命
ストイックで,ペシミスティックなヴェーバー/資本主義の至上命令と官僚制の鉄則
3 ヴェーバーの理解社会学
社会的行為の特質/主観的な意味づけへの着目/カリスマ,宗教,政治の位置づけ
4 ヴェーバーとビスマルク,そしてニーチェとヒトラー
ビスマルクの遺産との対決/行動する議会/ヴェーバー亡き後のドイツの悲劇
コラム2 日本における資本主義の精神
◆ 第4章 社会的な共同性は実在する─デュルケムの社会学
1 デュルケム社会学の位置
意外にマルクスと似ているデュルケム/社会の実在を信じたデュルケムの客観主義と集合主義
2 デュルケム社会学の原点─『宗教生活の原初形態』
人類学者としてのデュルケム/「未開社会」の法と集合表象への着目
3 デュルケム社会学の展開─『自殺論』と『社会学的方法の規準』
近代化とアノミー/デュルケムの方法論─計量分析とモノグラフの原点
4 デュルケム社会学の展望
新しい社会のあり方─有機的連帯/教育と職業集団への期待
コラム3 日本におけるデュルケム評価の変遷
◆ 第5章 人びとの相互作用から見えてくる社会─ジンメルの社会学
1 異彩を放つジンメル
哲学者としてのジンメル/心的相互作用への着目/ジンメルの形式社会学
2 社会は構造ではなく過程だ
人びとの相互作用によって再生産される構造/社会の実在ではなく,形式を問題にしたジンメル
3 形式とは何か
内容と形式/ドイツ形式社会学としての展開/記号としての形式/ミードへの展開
コラム4 ジンメル社会学の展開
◆ 第6章 シカゴとコロンビアの結婚──実証主義の社会学
1 アメリカにおける社会学の展開
シカゴ学派からコロンビアへ/アメリカン・サイエンスとしての展開
2 シカゴ学派の社会学
タマス,パーク,バージェス/シカゴ・モノグラフの蓄積
3 ラザースフェルドとコロンビア大学の社会学
ラジオ聴取者,大統領選挙,アメリカ兵/マートンとサーベイ調査/科学としての社会学と社会調査の確立
コラム5 質的調査と量的調査
◆ 第7章 モダンの集大成─パーソンズの社会学
1 パーソンズの位置─モダンからポストモダンへ
異色の社会学者/相互行為への注目/個人と社会の総合/最後のモダニスト
2 行為とは何か─主意主義的理論と規範的秩序
万人の万人に対する闘争/ホッブズ的秩序問題/行為理論による解決
3 社会とは何か─システム理論と均衡過程
共通価値の限界と相互不信/二重の条件依存性/社会システム理論
4 共同体とは何か─AGIL 図式とシンボリック・メディア
役割構造の限界/社会システムの機能分化/シンボリック・メディア
5 パーソンズへの批判と可能性─行為とシステムの統合
パーソンズの解体と忘却/パーソンズの再評価と再統合
コラム6 行為理論と社会理論
◆ 第8章 「社会構造」はどこにあるのか─現象学的社会学の挑戦
1 パーソンズの「社会構造」
「パーソンズ以後」の現在/「モノ」とは違う「社会」/「モノ」のようでもある「社会」/
「万人の万人に対する闘争」...
★人気書の最新改訂版が待望の登場!!★
[社会学者の数だけ社会学がある」のではなく、社会学理論の発想はマルクス+ヴェーバー・デュルケム・ジンメルの1+3人に尽きているのだ。社会学者を学説史的に位置づけ、現代までの理論展開を、歴史的背景を含めて学べる入門書。社会学初心者が、研究者や学説の学習地図をつくるために最適。[社会学っておもしろいんだけどよくわからない」から、[社会学とはこういうものだ」に変化するための必携テキスト。第7章を新たに追加した第2版。
★執筆者紹介~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
〔担当章 と メッセージ〕
小宮友根 (こみや・ともね)
1977 年生まれ。2008 年,東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。社会学博士。現在,東北学院大学准教授。主要著作・論文に「『法廷の秩序』研究の意義について」法社会学66 号(2007 年),共訳書にヴァレリー・ブライソン著,江原由美子監訳『争点・フェミニズム』(2004 年・勁草書房)など。
メッセージ
社会学を作り上げてきた人びとは,社会学と他の社会諸科学との違いを,その対象にではなく,対象を眺める視点に求めてきました。このことは社会学に独特の難しさがある理由ですが,逆にその視点を身につけることができれば,他では得られない面白さを社会学は与えてくれるはずです。
(執筆担当)8,9 章・コラム7,8
鈴木弘輝 (すずき・ひろき)
1970 年生まれ。2006 年,東京都立大学大学院博士課程修了。社会学博士。現在,都留文科大学ほか非常勤講師。主要著作に,『悪という希望』(共著,2016 年・教育評論社),『つながりを探る社会学』(2013 年・NTT 出版),『生きる希望を忘れた若者たち』(2012 年・講談社現代新書),『憲法教育と社会理論─立憲主義は現代教育に通用するか』(2009 年・勁草書房)など。
メッセージ
社会学をより深く学ぶためには,私たちの生きる「現代社会」についても学んだ方がよい。それも,政治・経済・倫理(哲学や思想)など,必要な知識は多岐に渡る。そして,その学習に最適なのが,高等学校で使う(はずの)現代社会・政治経済・倫理といった科目の教科書や資料集などである。不明なことが出てきたら,それらをすぐに参照してほしい。
(執筆担当)10,12 章・コラム9,11
玉野和志 (たまの・かずし)編者
1960 年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。社会学博士。現在,首都大学東京人文科学研究科社会行動学専攻社会学分野教授。著書に『東京のローカル・コミュニティ』(2005 年・東京大学出版会),『実践社会調査入門』(2008年・世界思想社)な…

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