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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年07月31日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 文学通信 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784867660577 |
| ページ数 | 240 |
| 判型 | B5 |
構成数 : 1枚
はじめに●永崎研宣
第1部 IIIFの概要●永崎研宣
はじめに―IIIFとは何か
1.IIIFがもたらしたもの
2.IIIFの技術的な側面
3.IIIFを支えるコミュニティ
INTERVIEW ウェブ技術としてのIIIF―大向一輝氏に聞く
第2部 IIIFに準拠したデジタルアーカイブの構築方法●永崎研宣
はじめに
1.準備
2.コンテンツの利用条件に関する検討
3.画像の変換
4.検索システムの準備
5.IIIF manifestの作成
6.IIIF Viewerの選定
7.公開とその後
8.まとめ
COLUMN 1 IIIF Change Discovery API:IIIFリソースハーベストのための枠組み●西岡千文
1.はじめに
2.IIIF Change Discovery APIの概要
3.IIIF Change Discovery APIにおける Activity Streamsの詳細
4.Activity Streamsの処理アルゴリズム
5.IIIF Change Discovery APIのレジストリ
6.おわりに
第3部 IIIFの活用事例
第1章 江戸期の佐賀地域における情報基盤の構築とその可能性●吉賀夏子
1.はじめに
2.江戸期の地域情報基盤の構築に向けて
3.佐賀藩の日記関連データベースの構築
4.佐賀藩関係『日記』資料時系列データベースの構築
5.データベースの利活用
6.おわりに
COLUMN 2 IIIF資料が活用されるための必須事項―CORS設定●本間淳
1.CORSエラーの特定
2.CORSエラーの背景
3.CORS設定の注意点
4.サイロからの解放のために
第2章 「顔貌コレクション」とIIIF Curation Platform:Interoperabilityが拓く利用者・研究者主導の画像活用●鈴木親彦
1.IIIF の Interoperabilityが拓く可能性
2.IIIF Curation Platformの紹介
3.「顔貌コレクション」IIIF Curation Platformによる研究のための画像再利用
4.「顔貌コレクション」の展開と利用者主導の画像活用
5.利用者主導の持つ課題
6.IIIFCurationPlatformのさらなる可能性と利用案内
COLUMN 3 IIIFの情報源●西岡千文
第3章 SAT大正蔵図像DBとコラボレーションシステム●永崎研宣
1.はじめに
2.大正新脩大藏經図像編
3.Web コラボレーションシステム
4.公開に向けて:IIIFの採用
5.IIIF の実装と付加的な機能
6.おわりに:コラボレーションの可能性
第4章 IIIFの仏典研究への活用●永崎研宣
1.はじめに
2.仏教学におけるDSEの展開と課題
3.IIIF-BSについて
4.IIIF-BSの運用上の課題と対応
5.IIIFと古典籍OCR
6.今後の課題
COLUMN 4 「みんなで翻刻」におけるIIIF活用●橋本雄太
第5章 音声読み上げとフォーラム機能を備えた中世文書オンライン展示システムの開発●橋本雄太
1.はじめに
2.開発の目的と指針
3.システムの実装
4.公開後の反応
5.考察
6.今後の展望
7.おわりに
第6章 マンガにおけるIIIFの活用●三原鉄也
1.はじめに
2.マンガの内容と構造のメタデータ記述を利用したIIIFに基づく検索・閲覧システムの構築
3.コンテンツ共有のためのマンガの構造記述を利用したIIIFに基づく閲覧環境の構築
4.おわりに
COLUMN 5 デジタルアーカイブシステムの仕様書作りについて●吉賀夏子
1.はじめに
2.何を作るのか:目的と範囲を宣言する
3.コンテンツ情報を整理する
4.利用者の導線を明確にする
5.要件を具体化する
6.動作検証を行う
7.仕様の変更に速やかに対応し更新する
8.さいごに
COLUMN 6 デジタル源氏物語●永崎研宣
第7章 動画アノテーションツールELANとの連携●高橋洋成・本間淳・永崎研宣
1.はじめに
2.MiradorとELANの連携
3.おわりに
COLUMN 7 IIIFビューワを作ってみる●永崎研宣
あとがき●永崎研宣
用語解説
執筆者一覧
「デジタルアーカイブ」をより多くの人に使ってもらえる、よりよいものにしたい――
それを目指した世界中の人々が集まって創られ、広まってきている枠組み、IIIF(トリプルアイエフ : International Image Interoperability Framework)を紹介し、その概要、構築方法、活用例を紹介・解説する初の書。
第1部ではIIIFの概要の紹介、第2部ではIIIFに対応したデジタルアーカイブの構築手法、第3部では、具体的なIIIFの活用例を扱う。加えて、インタビューやいくつかのコラムも掲載。
コンテンツのよりよい在り方やさらなる利活用を考える方に。公共図書館、大学図書館、ほかデジタルアーカイブに関わる方必携の書。
執筆は、大向一輝、永崎研宣、西岡千文、橋本雄太、吉賀夏子、本間淳、鈴木親彦、三原鉄也、高橋洋成。
【IIIFの素晴らしいことの一つは、「自分の(ここでは自組織という意味も含みます)デジタルアーカイブですべてを提供する」必要がなく、むしろ「自分のコンテンツを用いてどこかの誰かがもっとよいサービスを提供することでコンテンツの価値を高めてくれる」仕組みが提供されたということです。これまでであれば、詳細な内容から便利な機能まで、すべてを自分のデジタルアーカイブで提供する必要があり、それ以上のものを提供することは、ほとんどできませんでした。どんなによいコンテンツを持っていても、それにあわせた高度なデジタルアーカイブ構築能力を持ち合わせていなければ宝の持ち腐れになってしまいかねなかった、つまり、自分のコンテンツの可能性がデジタルアーカイブ構築能力によって制約されてしまうという状況だったのです。しかし、IIIFが登場したことで、詳細なメタデータを付与できなくても、高度な技術を駆使できなくても、あるいは、高精度なテキストデータを提供できなくても、ただIIIFに準拠して公開すれば、同じコンテンツに関心を持っているどこかの誰かが独自に詳細なメタデータを付与したり、より高度なコンテンツとして統合・連携させたり、文字起こししたテキストデータとあわせて利便性の高いサイトを提供したりすることが容易に可能となりました。】はじめにより

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