ジャズが好きな人なら堪らない、ど真ん中直球のジャズアルバム! (C)RS
JMD(2024/07/26)
ジャズが好きな人なら堪らない、ど真ん中直球のジャズアルバム
井上有の繊細さと力強さを併せ持ったナチュラルな歌声で、古くから歌い継がれたジャズスタンダードに今のストーリーが重なり、深いメッセージが伝わる作品となった。
ピアノはファーストアルバムに引き続き、九州を中心に活躍したリリカルバップピアニスト野本秀一。聴いた瞬間にその人と分かるユニークなサウンド、言葉を喋るようにスウィングするリズム、絶妙な間合いで入るコンピングなどどれをとっても彼にしか出せない味わいを持ったピアニストだ。このアルバムの発売を待たず急逝したことが悔やまれる。 ギターの岡安芳明は日本ジャズ界を代表する存在だ。シンプルな音づかいにジャズのエッセンスが凝縮され、本当に伝わるべきものが伝わる熱いプレイに心を掴まれるファンが後を絶たない。野本との長年の共演によるあうんの呼吸が心地いい。井上有とは2015年より継続的に共演し、今回のアルバムでは最終曲のデュオを含む8曲を演奏。幻のヴィンテージギター1949年製ディアンジェリコ・ニューヨーカーモデルが、彼のプレイをさらに特別なものにしている。 そしてこのアルバムのスペシャルなメンバー、カナダ人ベーシストのニール・スウェインソンだ。彼はジョージ・シアリングのレギュラーベーシストを20年以上務め、ウディ・ショウやジョー・ヘンダーソン、バーニー・ケッセルやトミー・フラナガンなど数々のレジェンドたちと共演、録音をしてきた。このアルバムでも世界トップレヴェルの素晴らしいプレイを聴かせてくれる。 ファーストに続いてスタジオDedeにてアナログ録音で収録されており、それぞれのメンバーの持ち味を目の前で演奏しているかのようなリアルさで聴くことができるのも魅力だ。 井上有のファンやジャズファンはもちろんのこと、音楽を通じて心を癒されたいすべての人におすすめのアルバム。 (1/2)
発売・販売元 提供資料(2024/07/09)
「ジャズが好きな人なら堪らない、ど真ん中直球のジャズアルバム。Alyさんの耳に心地よい歌声と野本さん、ニールさん、岡安さんのベテランジャズミュージシャンのインタープレイでずっと聴いていたい、終わるとまた最初から聴いてしまっても悪しからず。ここには古くからずっと聞き続けられているジャズスタンダード曲に、リアルな今なストーリーが生きている、とても価値の高いアルバムだと思います。」
ーNY在住ジャズヴォーカリスト 霧生ナブ子
「今や、シンガーとしても指導者としても、活躍著しい、井上有さん。今回のアルバムを聴いて、又更なる成長を感じさせて貰いました。ご存じの通り、ジャズを歌うという事は、優しい事ではありません。歌がうまいだけでなく、ルールを学び、センスを磨き、メンバーと音楽作りをしながら、音で会話して、自己表現していくのです。大変ですよね。有さんは、メンバーと会話ができている数少ない、素晴らしいシンガーの一人です。 聴く人を楽しませてくれる、これこそがJazzなのです。このアルバムでは、スイング力もあげて、バラードでは、言葉がひとつひとつ心に入ってきます。こういうシンガーは、なかなかいないですよね。日本のジャズヴォーカル界を、引きついで、引っ張って行ってくれる方だと。また更に愉しみにしています。ラストの一曲For all we knowには、この演奏をしているときには、まさか最後になると思わずにいただろう、野本秀一さんの音楽の愛がいっぱい詰まっていると思います。」
―ジャズシンガー 三槻直子
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発売・販売元 提供資料(2024/07/09)