レア・グルーヴ・ファンの聖典『CHORUS』と並ぶ70年代フレンチ・ライブラリー最高傑作がカラーヴァイナル仕様でアナログ・リイシュー!!
ユーゴスラビア出身のフレンチ・ライブラリー系巨匠ヤンコ・ニロヴィック。70年代に多くのリーダー作を残し、そのいずれもがレア・グルーヴ好事家の間で高い評価を得ているが、中でも最高傑作として語り継がれているのが、この『SOUL IMPRESSIONS』(1975年)です。メロウなオルガンのフレーズを軸に、重厚なホーン・セクションと、ラテン・フレーバーを助長するハンド・パーカッション、そしてこの良き時代を思わせるサイケなワウ・ギターがアクセント。ダイナミックで熱気に溢れた至高のタイトル・トラックM4" Soul Impressions"をはじめ、疾走感と緊迫した情景が想起されるような独特のアレンジで、70年代フレンチ風情を醸し出します。ジャズ・ファンク・グルーヴ~サバービアなムーディ・チューンと縦横無尽に展開する構成もスリリング。プログレッシヴでありながらラウンジーな煌きの、まさにヤンコ・ワールド全開の絶品インスト・トラック群。後年、続編がリリースされるなど、この1枚がヤンコのキャリアにおける中核的な作品となったことは間違いないです。そしてこの作品の影響は、クラシック、ジャズ、ファンクからポップス、サイケ、イージーリスニングまで多岐にわたる。さらには、JAY-Z、DAFUNIKS、GUTSなどのヒップホップアーティストから何度もサンプリングされている点にも注目すべき名盤です!
発売・販売元 提供資料(2024/07/24)
フレンチ・ライブラリー・ミュージックの作曲家として著名なジャンコ・ニロヴィックが70年代に残した傑作。むせび泣くギター、ダイナミックなホーン・セクション、渇いたフルートの音色がイケイケなジャズ・ファンク・サウンドを作り上げている。時折、ドリーミーでおセンチに黄昏てみたりするジャンコ節も炸裂! ここにあるのはノスタルジーではない。現在進行形ポップ・ミュージックのエッセンスが散りばめられているのだ。
bounce (C)長屋美保
タワーレコード(2002年04月号掲載 (P92))