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心理療法統合の手引き 実践でのコツをつかむ

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フォーマット 書籍
発売日 2024年08月30日
国内/輸入 国内
出版社誠信書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784414417074
ページ数 284
判型 A5

構成数 : 1枚

はじめに

第I部 すべての心理士(師)が身につけておきたい統合的技法

第1章 実践的な心理療法統合の基本
1.心理療法統合とは
2.統合と折衷
3.統合的視点と統合的態度,統合的技法
4.なぜ統合が必要なのか
5.積極的統合と消極的統合,あるいは加算的折衷主義?
6.統合を阻むもの
7.日常的な臨床現場での統合とは
8.技法選択とシリアル統合
9.大きな統合と小さな統合,ミクロの統合
10.何をどこまでできたら統合的心理療法なのか
11.統合的心理療法の複雑さと単純さ
12.技法の統合と「技法以前の統合」

第2章 統合的心理療法のためのアセスメント:精神医学的なアセスメントから心理療法の適用を検討する
1.はじめに
2.ケース・フォーミュレーションと精神医学的アセスメント
3.心理職独自のアセスメントを
4.主訴から推定する診断名と心理療法適応:チャート式見立て
5.まとめ

第3章 技法の統合と使い分け
1.はじめに
2.クライエントの問題のモダリティによって技法を選ぶ
3.クライエントの内省力と変化への動機づけによって技法を選ぶ
4.技法の特徴によって選択する
5.クライエントのパーソナリティによって技法を選択する
6.系統的処遇選択法(STS)
7.事例の経過に従って技法を選択する:シリアル統合
8.まとめ

第4章 認知への働きかけ:ソフトな認知行動療法とコンパッション・フォーカスト・セラピーの勧め
1.はじめに
2.ガッツリ認知行動療法? それともソフトな認知行動療法?
3.ソフトな認知行動療法の実践例
4.ソフトな認知療法としてのコンパッション・フォーカスト・セラピーの勧め
5.まとめ

第5章 感情体験を深めるための技法
1.なぜ,どんなときに感情体験を深めるのか
2.AEDPTMを取り入れた技法
3.EFT(感情焦点化療法)を取り入れた技法
4.2つのセッションを総合した考察:特にAEDPTMとEFTの使い分けについて
5.まとめ

第6章 行動変容を促進する
1.行動変容とその難しさ
2.動機づけ面接(モチベーショナル・インタビューイング)
3.おわりに

第7章 身体感覚を深めるための技法
1.なぜ身体感覚を扱うのか
2.筆者が身体感覚を扱う背景
3.身体感覚を扱う心理療法のメリット
4.身体感覚を扱う技法をどのように"統合"するか
5.心理療法の歴史の中で
6.心理臨床家個人の中での発展と統合
7.身体感覚を扱うときの注意
8.身体感覚への具体的な介入
9.おわりに:身体感覚を深める技法に抵抗がある方へ

第II部 エキスパート編:より優れた心理士(師)になるための心理療法統合

第8章 転移・逆転移とこれまでの人生や家族関係を扱うセラピー
1.はじめに
2.精神分析的(洞察志向的)介入
3.転移・逆転移を扱う
4.家族神話・家族無意識を扱う
5.まとめ

第9章 カップルや家族への統合的セラピー:統合的セラピストの本領が発揮される場面
1.カップルや夫婦関係を扱う:統合的セラピストの活躍の場として
2.カップル・夫婦・家族に対応する際の統合的目標設定
3.喧嘩の絶えないカップル・夫婦への合い言葉「肘と手(ひじとて)守れ」
4.愛情表現が苦手は日本のカップル・夫婦・家族への合い言葉

第10章 個人セラピーとカップル・家族セラピーの統合
1.はじめに:一人のセラピストが担当するメリット・デメリット
2.個人療法の中で必要に迫られて夫婦面接を取り入れる場合
3.夫婦面接の中に個人セッションを取り入れる場合
4.個人セッションと家族セッションとの併用が必要かつ有効な場合
5.異なるセラピストの並行面接にすべき事例
6.セラピーの内容と形態による,セラピストの積極的介入量と情緒的共有間の違い

第11章 トレーニング
1.はじめに
2.より良い支援者を育てるために何が必要か
3.失敗の少ない臨床家
4.臨床家の成長と発達
5.統合的臨床家の育ちには何が必要か
6.大学院で必要なこと:はじめから統合を教えるべきか,1つの学派から教えるべきか
7.ウナギの育ちモデル
8.トレーニングの実例:大妻女子大学の場合
9.スーパーヴィジョンの実際
10.教育分析(トレーニング・セラピー)の実際
11.長期トレーニングの実例

第12章 統合的心理療法が最も役立つ複雑性PTSDの治療:トラウマのメガネと統合的技法が最大限生かされるとき
1.トラウマインフォームドケアと複雑性PTSD
2.複雑P...

  1. 1.[書籍]

統合的心理療法はセラピストやカウンセラーにとって必須の技法といえるものの、その取り組み方やプロセス、実践例をまとめた書は少ない。そこで本書は、「適切な技法をクライエントに合わせて工夫して用いる」ために、臨床上での取り組み方やプロセスに焦点を当てて解説した。主訴から適合する心理療法を導き出すチャートなども収録した、初心者からベテランまで、キャリアや依拠する領域を超えて参考となる、使い勝手の良い手引き書。

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