Victor

ラッシュ・ファン、そして全世界の熱狂的なロック・ファンに朗報!
世代を超えて愛される、カナダが生んだ史上最強のロック・トリオ、ラッシュのメンバーのソロ作品が、長き時を超えここに再登場する!
こちらはラッシュのギタリスト、アレックス・ライフソンが1996年に発表したソロ・プロジェクト・アルバム『VICTOR』に、4曲のボーナス・トラックを追加収録した、CDリイシュー作品! アレックス本人がリミックスを手掛けた音源を収録している他、ジャケットも再構築した、新装版での登場だ。

全世界で4000万枚以上のアルバムを売り上げ、今までに発表してきたアルバムで獲得したゴールド・ディスクやプラチナム・ディスクの数は、ロック・バンドとしては世界で3本の指に入る(他の二つはビートルズ、そしてローリング・ストーンズ)ほどの圧倒的な人気を誇る、カナダが生んだ史上最強のロック・トリオにして世代を超えて愛され続ける伝説的ロック・バンド、ラッシュ。1974年のデビュー以降、数々のスタジオ・アルバムやベスト盤、コンピレーション、そしてライヴ盤をリリースし、そのプログレッシヴでありながらキャッチーなサウンド・スタイルで全世界のファンを魅了し続け、ドリーム・シアターやメタリカを始め、幅広いアーティスト達へも多大な影響を与える、まさしく「生ける伝説」という名に相応しい存在だ。2018年に惜しくも事実上の活動停止を宣言して以降も、彼らの残した輝かしい作品群は色褪せることなく世界中のロック・ファンを魅了し続けている。

ラッシュ・ファン、そして熱狂的なロック・ファンにとって朗報ともいうべき2つの作品が、今回リイシューされることなった。一つは、ラッシュのギタリストのアレックス・ライフソンが1996年に発表したソロ・プロジェクト・アルバム『VICTOR』、そしてもう一つが、ベーシストのゲディ・リーが2000年に発表した唯一のソロ・アルバム『MY FAVOURITE HEADACHE』だ! 今回のリイシューは、それぞれCDとアナログ盤でのリリースとなる。

1996年1月9日にリリースされたこの『VICTOR』は、アレックス・ライフソンにとってソロ・デビュー・アルバムとなる作品だ。アレックス本人がソングライティング、プロデュース、そしてミックスを手掛け、アイ・マザー・アースのリード・ヴォーカリストであるエドウィンや、プライマスのベーシストであるレス・クレイプール、そして同じくカナダ出身の実力派ヴォーカリスト、リサ・ダルベロらをゲストに迎えて制作されたこのアルバムが、25年以上の時を超え、今回ここに再登場することとなるのだ。今回、CDと2枚組クリア・アナログ盤という2形態でリリースされる今作は、アレックス・ライフソン自身による完全版ともいうべきリミックス音源が収録されており、そこにこれまでアレックスのウェブサイト限定で公開されていた4曲のインストゥルメンタル・トラックをボーナス・トラックとして追加収録した、全15曲収録の新装版『VICTOR』だ。また、音源だけではなく、オリジナル・アートワークをベースに、Fantoons Animation Studiosによって再構築された印象的な2024年版アートワークが採用されており、音源だけではなく、アートワークもまさに「新装版」となって生まれ変わっている。

Rush guitarist Alex Lifeson's 1996 solo project Victor, his first, released a self-titled album in 1996. Victor is an odd blend of modern hard rock and swirling, programming-heavy songs. Lifeson's trademark Rush guitar style -- ringing chords and sharp, brief solos -- is utilized in some places, but not throughout. Guest musicians on Victor include I Mother Earth vocalist Edwin, Primus bassist Les Claypool and Lifeson's son, Adrian Zivojinovich, who contributes programming. Musically, the songs with a traditional, straightforward structure are the least interesting, with the exception of "Promise." It's the odd material that stands out on Victor. Two instrumentals -- the slow, quirky "Mr. X" and the atmospheric "Strip and Go Naked" -- are noteworthy. "Shut Up Shuttin' Up" -- a title almost certainly lifted from one of Yosemite Sam's many orders to Bugs Bunny -- is practically a novelty song; two women carry on a man-bashing conversation before instructing Lifeson to "shut up and play the guitar," which he does before interjecting his own yells telling them to shut up. Due to its complex music and lyrics, Rush is often incorrectly viewed as being comprised of humorless members, but die-hard fans know that Lifeson is the joker in the trio and this song proves it. The two best songs on Victor, "At the End" and "Victor," are unorthodox in musical construction and lyrical tone. Lifeson himself doesn't sing the lyrics, he recites them, often in a whisper. "At the End" is an intense, brooding song about an elderly widower whose soul-crushing loneliness after her death drives him to commit suicide. "Victor" uses a musical bed of programming and warm horns underneath the disturbingly vivid lyrics, taken directly from English poet W.H. Auden, about a cuckold who murders his cheating wife. ~ Bret Adams