ボブ・マーリーやクラッシュを継ぐレベル・ミュージックのカリスマ、マヌ・チャオの新たなスタジオ・アルバムが到着。人生賛歌のファースト・シングル「Viva Tu」、ウィリー・ネルソンとのコラボ「Heaven's Bad Day」ほか、マヌ・チャオのかわらぬ熱さとやさしさにあふれた全13曲。
マヌ・チャオはパリで生まれ育ち、パンク・ロックの影響を受け80年代なかばにバンド活動を開始、87年に結成したミクスチャー・バンド、マノ・ネグラでブレイクし世界的に光を浴びた。マノ・ネグラで4枚のアルバムを残した後ソロへと転じ、リリースを重ねレベル・ミュージックの第一人者としての地位を確立した。『Viva Tu』はマヌ・チャオのソロ・アーティストとしての5枚目のスタジオ・アルバムとなる。前作『La Radiolina』のあと、マヌ・チャオは何年ものあいだ世界中を旅しながら、町のライヴハウスや小さなフェスでステージに立ち、ときには道端や軒先で演奏し、オーディエンスと出会い歌を届け続けてきた。「Viva Tu」は人生と連帯のセレブレーションの歌。全ての仲間たちへの愛を表現したもの。自分自身をありのままに受け入れることを説いている。「Sao Paulo Motoboy」においてはトラックや渋滞の合間を縫いながら街中を駆けまわるストリートの騎士たちの笑いと夢、勇敢さに思いを寄せている。「Heaven's Bad Day」はウィリー・ネルソンとのコラボレーション。「Tu Te Vas」はフランス人シンガー/ラッパーのレティをフィーチャーしている。
発売・販売元 提供資料(2024/07/04)
マノ・ネグラからソロに転じ、中南米ルーツの音楽性をベースに絶大な人気を誇ったマヌ・チャオが実に17年ぶりのスタジオ・アルバムで帰還。その音楽がこれまでに増して愛を湛えたものに傾いて見えるのも、ヒューマニストたる彼が世界を旅し、常々憂いてきた分断や危機がますます広がる世の現状があってこそか。ウィリー・ネルソンとの共演もあり。
bounce (C)一ノ木裕之
タワーレコード(vol.491(2024年10月25日発行号)掲載)