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    逆説のプロレス 24

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    フォーマット ムック
    発売日 2024年08月21日
    国内/輸入 国内
    出版社双葉社
    構成数 1
    パッケージ仕様 -
    SKU 9784575459739
    ページ数 128
    判型 B5

    構成数 : 1枚

    ●ダンプ松本 インタビュー
    「毎年、お正月に年賀状が一番多かった選手には会社からお年玉が出たんだけど、いつも私がダントツだった。枚数がとんでもないから。ただ、そこに書かれているのは全部『死ね!』なんだけどね(笑)」

    ●長与千種 インタビュー
    「プロレスって信頼関係が大事って言われがちだけど、あの頃の自分たちは信頼もクソもなかった。毎日毎日、流血。どれだけ献血に貢献したんだよって感じ(笑)」

    ●ライオネス飛鳥 インタビュー
    「会社の人が極悪にうちらの悪口を吹き込んでるんだけど、まだ子供だった自分たちにしてみれば、『えっ…?』で、確かめようがない。もう、意思の疎通ができていない時期だったからね」

    ●ブル中野 インタビュー
    「半ハゲにしたところに、なにか文字を書こうってアイデアを出してくれたのもダンプさんなんですよ。アイデアだけじゃなく、毎日、文字を書いてくれたのダンプさん」

    ●アジャコング インタビュー
    「(極悪同盟の)先輩たちは私が初めてお酒を飲んだと思い込んでいる。酔っぱらったフリをして、テーブルにあったかっぱえびせんをダンプさんに投げつけて『鬼は外! ダンプは外!』って(笑)」

    ●影かほる インタビュー
    「(ダンプと)2人でプールに浮かんでたら、(松永高志)会長が『お前ら、双子か。そっくりだな。どっちがどっちだかわかんないぞって。それが影武者につながった(笑)』

    ●ロッシー小川 インタビュー
    「ギャラを全女に搾取されていた? うーん、それはダンプの被害妄想もはいっているんじゃないかな? 不当にピンハネされていた印象はないんだけどねぇ~」

    他、関係者インタビューなど多数収録

    1. 1.[ムック]

    1985年8月28日、大阪城ホールには少女たちの悲鳴が響き渡っていた。

    全日本女子プロレスのヒールレスラー・ダンプ松本が、宿敵「クラッシュ・ギャルズ」の長与千種と相対した「敗者髪切りデスマッチ」。壮絶な流血戦の末、ダンプが勝利を奪い取った。

    試合後のリング。髪切りを阻止しようとするライオネス飛鳥らベビーの選手と「極悪同盟」の面々が激しくぶつかり合う。その混乱の中心で、椅子に押さえつけられるように座る千種の髪にバリカンが入る。無残に切り落とされる、つややかな黒髪。大型ビジョンに坊主姿が映し出されると、悲鳴は絶叫となり、やがて嗚咽へと変わっていった――。

    それは、「極悪女王」誕生の瞬間だった。
    若手時代、落ちこぼれだった松本香は、ダンプ松本としてヒールの道に進み、気づけば日本中の憎しみを一身に集めるレスラーになっていた。事務所にはカミソリ入りの呪詛に満ちた手紙が大量に届き、会場では石を投げつけられた。そんな周囲の憎悪をあざわらうように、竹刀を手にしたダンプは、クラッシュ相手に悪事の限りを尽くした。その抗争劇は全国各地で多くの少女たちの感情を揺さぶり、熱狂を沸き起こした。

    悪名は無名に勝る。
    リングで憎まれれば憎まれるほど、ダンプにはさまざまなメディアからオファーが殺到した。バラエティ番組、人気ドラマ、CM、雑誌……。ダンプ松本というレスラーは、いつしかプロレスの枠組みを超えた存在となった。

    1988年2月22日、大田区体育館で引退試合、同28日、地元の熊谷市体育館で引退興行を行い、ダンプはリングを去った。それは、唐突な引退だった。芸能活動で稼ぎまくったギャランティの取り分を巡り、会社への不信感が頂点に達した結果だった。

    熊谷での最後の試合後、ダンプはマイクを握った。
    「クラッシュファンの皆様、いままでチーちゃんやトンちゃんをイジめてきてごめん」
    その言葉に、会場に詰め掛けた少女たちは涙した。
    チーちゃんこと長与千種。トンちゃんことライオネス飛鳥。2人とダンプ松本は、かつて「花の55年組」と呼ばれた同期だった。本気で殴り合い、蹴り合い、憎しみ合ったライバルたちが、この瞬間、苦楽を共にした55年組へと戻っていった――。

    2024年9月19日より開始するNetflix配信ドラマ『極悪女王』。
    配信開始前から大きな話題を呼んでいる同作の主人公は、プロレス史に名を刻んだヒールレスラー、ダンプ松本だ。絶対的ベビー、クラッシュ・ギャルズのライバルとして、日々、リングの上で暴れ回ったダンプ。ありとあらゆる反則攻撃を駆使し、千種や飛鳥を傷めつけた。
    なぜベビー志望だった「松本香」は、「ダンプ松本」になったのか。
    『極悪女王』で描かれた世界のリアル、そして全女に紡がれるヒールレスラーの系譜を当事者たちが語る。

    作品の情報

    その他
    フィーチャードアーティスト: ダンプ松本長与千種ライオネス飛鳥ブル中野アジャコングロッシー小川

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