X & Y＜EcoRecord Vinyl＞

世界中に愛される21世紀を代表する"宇宙規模"のロック・バンド、コールドプレイ。最新作『MOON MUSIC』のリリース情報で世界各国を興奮の渦に巻き込んだ彼らが過去に発表してきたカタログ作品たちが、環境問題に配慮した「エコレコード」アナログ盤となって登場する!
こちらは彼らが2005年に発表したサード・アルバム『X&Y』!

1997年にロンドンで産声を上げ、1998年にデビューEPを発表、2000年にアルバム・デビューを飾り、以降これまでに発表した9作全てのスタジオ・アルバムを全英アルバム・チャートNo. 1に送り込み、全世界で1億枚以上の累計アルバム・セールスを誇る、英国を、いや21世紀を代表するバンドにして世界中から愛されるロック・バンド、コールドプレイ。グラミー賞には実に39回のノミネートを果たし、あのビートルズと並ぶグラミー賞受賞回数となる7度の受賞経歴を持つ彼らは、他にも9度のThe BRITs受賞をはじめ様々な音楽賞を受賞し、総トラック・ストリーミング再生回数は実に300億回以上を誇るなど、数えきれないほどの記録と実績を誇る、まさに「地球規模」のロック・バンドだ。ここ日本でも開催された、2021年発表の前作『MUSIC OF THE SPHERES』に伴うツアーは「史上最高のライヴ・ミュージック・コンサート」と絶賛されるなど、音楽だけではなく存在そのものが一つのジャンルと言っても過言ではないほどの至高のアーティストなのだ。

先日、前作より約3年ぶりとなる最新作『MOON MUSIC』のリリースを発表し世界を狂喜乱舞させたコールドプレイ。世界規模で環境問題に取り組む彼らの最新作も、環境に配慮したリサイクル素材を使用してCDやアナログ盤をリリースするのだが、今回、彼らのカタログ・アルバムも環境を考えた"エコレコード・アナログ盤"となって登場することとなった!
今回エコレコードでリリースされるのは、2000年発表のデビュー・アルバム『PARACHUTES』、2002年発表のセカンド・アルバム『A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD』、そして2005年発表のサード・アルバム『X&Y』の3作品だ。加えて、2015年発表の『A HEAD FULL OF DREAMS』のリサイクル・アナログも再プレスされることが決定している。

エコレコードとは、従来のレコードと同様のサウンドと見た目のクオリティは保ちつつ、原料としてPVCの代わりに100%リサイクル可能なPETを使用して製造されているアナログ盤だ。また、エコレコードは射出成型技術を使って製造されており、従来のアナログ盤の製造方法に比べ、最大85%の省エネを実現している。

コールドプレイが2005年に発表したサード・アルバムとなるこの『X&Y』は、全世界32か国で堂々の1位を獲得し、2005年に最も売れたアルバムとして認定されるなど、まさに世界規模な人気を誇るバンドとしての存在感を見せつけた作品となった。全英で9xプラチナム・ディスクに認定された今作には、「Speed of Sould」や「Fix You」、「Talk」や「The Hardest Part」といったシングル曲が収録されている。

After Radiohead stubbornly refused to accept the mantle of "world's biggest and most important rock band" by releasing the willfully strange rocktronica fusion Kid A in 2000, Coldplay stepped up to the plate with their debut, Parachutes. Tasteful, earnest, introspective, anthemic, and grounded in guitars, the British quartet was everything Radiohead weren't but what the public wanted them to be, and benefited from the Oxford quintet's decision to abandon rock stardom for arcane art rock. Parachutes became a transatlantic hit and 2002's sequel, A Rush of Blood to the Head, consolidated their success by being bigger and better than Parachutes, positioning Coldplay to not be just the new Radiohead, but the new U2: a band that belongs to the world but fans believe that the music is for them alone. To that end, Coldplay's third album, X&Y -- slightly delayed so it follows Rush of Blood by nearly three years, but that's no longer than the time separating OK Computer and Kid A, or The Unforgettable Fire and The Joshua Tree -- is designed to be the record that elevates Coldplay to the major leagues, where they are at once the biggest and most important band in the world. It's deliberate and sleek, cinematic and pristine, hip enough to sample Kraftwerk and blend in fashionable retro-'80s post-punk allusions without altering the band's core. Indeed, X&Y is hardly a bold step forward, but rather a consolidation of Coldplay's strengths, particularly their skill at crafting surging, widescreen epics. ~ Stephen Thomas Erlewine

冒頭の神秘的なSEからジワリジワリとさざ波のように訪れて、ゆっくりと全身が海水に浸かっていくような幸福感……、こんな質感の作品には出会ったことがなかった。やっぱりコールドプレイは特別なんだ。巨大な成功と世に言う〈叙情派〉の盟主的立場なんぞはそこらに打ち捨てて、じっくり時間をかけて練成された楽曲は、雲上の高みへと昇り詰めた。コールドプレイが提示する新たな極上のマテリアル、その答えがここにある。
bounce (C)冨田 明宏