フォーマット |
書籍 |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2024年07月30日 |
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規格品番 |
- |
レーベル |
|
ISBN |
9784426130206 |
版型 |
46 |
ページ数 |
168 |
パリと聞くと、胸がキュンとする。懐かしさ、愛しさ、寂しさ、もろもろの感情で胸がいっぱいになる。
一度でいい、住みたかった。しかし大学を出て毎日仕事に追われるうちに、今の年齢になってしまった。
そのパリに当時十年以上住んでいるという女性が、私が審査員を務める旅行作家協会のエッセイ賞に応募してきた。
それが河村真奈さんである。
パリでの再会を約した一年後、私とつれあいが恒例によりパリへ出かけたとき、
シャンゼリゼ通りに近い常宿のランカスターへ彼女が迎えに来て、夕食を共にした。
それまでもパリは何回も訪れていたが、十年以上生活した彼女ならではのパリに連れてゆかれ、
南仏や北の海など、知らない風景や文化に触れることができた。
西洋美術を本場で学び直したいと渡仏し、マティスの研究に至った彼女の感性は私と相通じるところがあり、
会うたびに共に行動した。何しろペラペラな彼女のフランス語で人知れぬ味に出会ったり、
隠れ家のような美術館に目を見張ったり。楽しい刻(とき)を持つことができた。
そのたびに新しい友人が増えた。人は人を呼ぶ。これまでたくさんの人や、たくさんのパリに出会った。
その一部をお教えしようと思う。
私のパリは本当はあまり知られたくないけれど、あなたのパリが拡がるお手伝いができれば幸せである。
想いを馳せて……
下重暁子
(「はじめに」より)
構成数 | 1枚
【目次】
プロローグーオリンピックが私をパリへ導いたー
Chapitre1
パリから北へ―隣合う二つの街が織り成す景色―
パリといえばセーヌ川と橋
やるせない恋が似合う街「パリ二十一区」ドーヴィル
ドーヴィルとは対照的な漁師町、トゥルーヴィル
デュラスのアパルトマンでの特別な体験
ドーヴィルとトゥルーヴィル、それぞれの魅力
個があって、自由があるフランス人
Chapitre2
パリから南へ―南仏に息づく画家の魂―
地中海沿いの街・アンティーブでの幸福な出逢い
サン=ポール=ド=ヴァンスの迷路に潜むホテル
「感じる」旅、「物語」のある宿
ニース近郊で出会ったマティスのシャペル
コクトーゆかりのサン・ピエール礼拝堂
シャガールの愛らしいお墓
国境近くの小さな村・ドルチェアックア
ゴッホ・画家という名の狂気
パリの古いアパルトマンに住む友人の画家
Chapitre3
パリの街を彩る文化―食とその奥に見えるもの―
日本の物と一味違うフランスの牡蠣
パリの星空の下で、極上のディナーを楽しむ
その土地に紛れるのが旅の流儀
旅には「人となり」や「信念」が現れる
ヘミングウェイが愛した「ポリドール」
パリのカフェは「サロン」だった
忘れ得ぬパリの女(ひと)
Chapitre4
パリに生きてパリに眠る―芸術と共にある暮らし―
パリ、とっておきの美術館
セーヌ川の氾濫で気づくこと
パリの「ドラッグストア」
パリの風物詩・デモに思う
名画に登場した「北ホテル」
心に残るホテルのおもてなし
モネの愛したセーヌ河畔の街・ヴェトゥイユ
個性豊かなパリの墓地
モンパルナスに眠る、ある日本人画家の生涯
デュラス・劇場(テアトル)・インディゴブルーの夜
エピローグーエッフェル塔に灯がともるまでー
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