ヴェロニカ・フォールズ、ザ・プロパー・オーナメンツ、アルティメイト・ペインティングなどの活動で知られるジェームズ・ホーア。ペニー・アーケイド名義では初となるアルバム『バックウォーター・コラージュ』をリリース。 (C)RS
JMD(2024/07/17)
ヴェロニカ・フォールズ、ザ・プロパー・オーナメンツ、アルティメイト・ペインティングなどの活動で知られるジェームズ・ホーア。ペニー・アーケイド名義では初となるアルバム『バックウォーター・コラージュ』をリリース。
『Backwater Collage』は、James HoareのPenny Arcade名義での初ソロアルバムである。ロンドンを離れ、生まれ育ったウェスト・カントリーに戻ったとはいえ、Veronica Falls、The Proper Ornaments、Ultimate Paintingなどで活躍してきたこのイギリス人は、シーンの見知らぬ人ではない。この夢のような手縫いのレコードのために、Hoareは時間をかけた。このアルバムを構成する11曲の親密で孤独な曲は、最高のホーム・レコーディングの伝統に則ってはいるものの、慎重に制作されている。Jamesは、彼の穏やかでメランコリックな歌声とNathalia Bruno.の滑らかで温かみのあるヴォーカルが混ざり合い、純粋ですっきりとしたメロディーを展開する。かろうじて飽和感のあるギター・ソロが、音楽的ラインを時々乱す。長年の友人であるMax Clapsがキーボード・パートを加えており、楽曲のミニマルなノスタルジアをうまく表現している。Jack NameやSyd Barrettも想起させるが、曲作りや剥き出しの雰囲気という点では、Velvet Undergroundのモノクロのソファに座っているようなもので、彼のアルバムにアンダーグラウンドな雰囲気を与えている。また、ノイズは少ないが生々しく飾り気のないJesus and Mary Chainの流れを汲んでいる。
発売・販売元 提供資料(2024/06/19)