これは本気なのか、それとも何かの間違いなのか…!? 過激さと普遍性を兼ね備えたひねくれた遊び心で90年代の話題をさらった偽兄弟デュオ、ウィーン! ジャケット同様のインパクトを放つ一筋縄ではいかないサウンドとともに、やりたい放題のほとばしる才気を放出させる、1994年発表のオルタナティヴ・ロック・クラシック・アルバム『CHOCOLATE AND CHEESE』が、まさかの発売30周年記念デラックス・エディションとなって堂々登場! 最新リマスター音源に15曲もの未発表アウトテイク/デモ音源を追加収録した、3枚組アナログ盤仕様!
ディーン・ウィーンことミッキー・メルキオンドとジーン・ウィーンことアーロン・フリーマンからなる(偽)ウィーン兄弟によるユニット、ウィーン! ローファイなポップスをベースにしつつもありとあらゆるサウンドやスタイルをとにかく漁りまくり、そこに独自のユーモア・センスをトッピングしながらやりたい放題のサウンドで世界にその名を轟かせていった90年代の"裏番"的存在である彼らが1994年に発表したアルバム『CHOCOLATE AND CHEESE』は、今やオルタナティヴ・ロックのクラシック的アルバムとして今もなお人々の記憶に刻み込まれるアルバムだ。
二人のほとばしる才気と非礼極まりないユーモアを爆発させたこのアルバムが、まさかの発売30周年記念デラックス・エディションとなって現代に登場することとなった! オルタナティヴ・ロックの名(迷?)盤が、最新リマスター音源&未発表音源となるアウトテイクやデモを多数収録したこのデラックス・エディションは、3枚組アナログ盤のみでリリースされる。
リマスターを施したのは、マイケル・ジャクソンの『THRILLER』やスティーリー・ダンの『AJA』といった名盤の数々を手掛けてきた著名な名エンジニア、バーニー・グランドマンだ。このまさかの人選も豪華すぎるのだが、彼はオリジナル・アルバムのリマスターだけにとどまらず、メンバー所有のアーカイヴにあったカセットテープやDATテープに残されていた15曲もの未発表音源のマスタリングまでも手掛けている。
1992年発表の『PURE GUAVA』に収録されていた「Push Th' Little Daisies」の成功とともに次なるアルバムへの期待感が高まる中1994年に発表されたこの『CHOCOLATE AND CHEESE』は、ディーン&ジーンからなるウィーンにとって、それまでの4トラック・ホーム・レコーディングからプロフェッショナルなスタジオ・レコーディングへと移行する新たな章の幕開けとなる作品となった。使用機材のアップグレードにもかかわらず、二人は相変わらず華やかで奇妙なサウンドを吐き出していったのだ。それは「I Can't Put My Finger On It」や「Voodoo Lady」、そしてパーラメント/ファンカデリックのギタリスト、エディ・ヘイゼルへのトリビュートとなる「A Tear For Eddie」といった曲ではっきりと聴くことができる。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2024/06/14)
今回のまさかのデラックス・エディション化に際し、二人は何百時間もかけて当時のテープを掘り起こし、ボーナス・トラックの選曲を組み立てていった。ディーン曰く「ウィーンの伝統にしたがい、私とアーロンはおそらく間違った曲ばかりをピックアップしてミックスし」てまとめ上げられた15曲もの未発表曲が収録されている。この中には「Warm Socks」や「Smooth Mover」、「Dirty Money」といったアルバム未収録の名曲、そして「Candy」や「Take Me Away」、「Voodoo Lady」や「Roses Are Free」といったアルバム収録曲のデモ音源などが含まれている。
このデラックス・エディションに掲載されているライナーノーツの中で、ディーンことミッキー・メルキオンドはこのコレクションを聴くと、当時のアルバム制作期に立ち戻ることができる、とコメントしている。
「このアルバムを聴いていると、90年代初期から中期にかけての僕たちの自伝を聴いているかのような気分になる。それこそがまあウィーンの全てなんだけどさ」(2/2)
発売・販売元 提供資料(2024/06/14)
A brilliant fusion of pop and gonzo humor, 1994's Chocolate and Cheese is arguably Ween's finest moment. Building on Pure Guava's more focused approach, the album proved for once and all that along with their twisted sense of humor and wide musical vocabulary, Dean and Gene are also impressive songwriters. Over the course of Chocolate and Cheese, Ween explore virtually every permutation of pop, rock, soul, and funk, from the opening song "Take Me Away"'s rootsy rock to "Roses Are Free"'s homage to Prince's shiny Paisley Park era. On the dreamy, British psych-inspired "What Deaner Was Talking About," the Afro-Caribbean funk of "Voodoo Lady," and "Freedom of '76," their funny, sexy tribute to '70s Philly soul, Ween don't so much parody these styles as reinvent them. Indeed, "Drifter in the Dark"'s surprisingly traditional country and "Joppa Road"'s spot-on soft rock foreshadow 12 Golden Country Greats and White Pepper, respectively. Despite Chocolate and Cheese's polish and prowess, Ween prove they're still proudly politically incorrect with "Spinal Meningitis (Got Me Down)" and "Mister Would You Please Help My Pony?" two of the creepiest songs about childhood ever recorded. "The HIV Song" revels in its questionable taste and "Don't Shit Where You Eat"'s laid-back pop is one of the album's subtler jokes. Old-school Ween weirdness surfaces on "Candi" (the shouting in the background was recorded from the trunk of Dean Ween's car) and the crazed stomp of "I Can't Put My Finger on It." "Buenas Tardes Amigo," an epic, spaghetti Western-inspired tale of murder and revenge, and "Baby Bitch," a wry but stinging retort to an ex-girlfriend, show how good Ween are at taking silly things seriously and serious things lightly. That's exactly what makes Chocolate and Cheese such a fun, exciting album. ~ Heather Phares
Rovi