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人工関節における進歩

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フォーマット 書籍
発売日 2023年04月26日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524277834
ページ数 248
判型 A4

構成数 : 1枚

I.バイオマテリアル
1.摺動面素材
1ポリエチレン:ビタミンE 添加ポリエチレン
■架橋処理ビタミンE混合ポリエチレンライナーの力学的特性
―ステムネックのインピンジメントによるポリエチレンリムの変形と酸化 細山嗣晃
2.金属素材と表面加工
1チタン合金・低弾性チタン合金
■低弾性チタン合金,チタンニオブスズ合金で開発した人工股関節ステムの成績と今後の展望 千葉大介
23Dポーラス加工
■タンタル性三次元ポーラス大腿骨コンポーネントを用いた人工膝関節全置換術の術後成績
―同社前機種セメントレス大腿骨コンポーネントとの臨床および画像評価の比較 渡辺 新
3.新しい技術・素材
1Dual mobility system
■Dual mobility cupを用いた人工股関節全置換術の適応と臨床成績 渡 泰士
2カスタムメイド人工関節
■カスタムメイドインプラントの進歩 川手健次

II.バイオメカニクス
1.動作解析
■Bi-cruciate stabilized total knee arthroplastyとposterior stabilized total knee arthroplastyにおける
術前後の加速度変化の評価 冨手貴教
2.音響学的解析
■ハンマリング音の音響学的解析による人工股関節挿入支援システムの開発 本間康弘

III.長期成績をめざした術前計画
1.人工肘関節置換術
■高齢者の上腕骨顆部骨折に対する一期的人工肘関節全置換術 新妻 学
2.人工膝関節置換術
■Kinematic alignment法は人工膝関節全置換術におけるパラダイムシフトとなりうるか 岡田葉平

IV.各種人工関節置換術の各種アプローチ
1.人工指関節置換術
■変形性近位指節間関節症に対する人工関節置換術の手術手技とその有益性および問題点 久保和俊
2.人工股関節置換術
■人工股関節全置換術における後外側アプローチと前外側アプローチの比較 鵜養 拓
■プロテクターによる人工股関節全置換術における創保護の重要性
―anterolateral supineアプローチを中心とした術中の工夫 古市州郎
■Modified retractor systemを用いたDall変法によるセメント人工股関節置換術 植田成実
■前方アプローチ人工股関節全置換術におけるセメントステムの利点
―セメントステムは前方アプローチの価値を最大化できる 越智宏徳
■Curved short stemとdual mobility cupを組み合わせて施行した人工股関節全置換術の短期成績
―それ以外の摺動面との比較 宗像裕太郎
3.人工膝関節置換術
■膝関節前後安定性の獲得をめざした人工膝関節インプラントと手術手技 龍 啓之助
■関節内センサによる外反膝に対する外側アプローチの有効性の検証 中村卓司

V.各種人工関節置換術の中・長期成績
1.人工肩関節置換術
■人工肩関節全置換術の長期成績 門間太輔
2.人工股関節置換術
■60歳以下のセメントレス人工股関節全置換術の中期成績 諸橋 達
3.人工膝関節置換術
■ジルコニアセラミック大腿骨コンポーネントを用いた日本人向け後方安定型人工膝関節インプラントの中期成績
―5年以上の経過観察 中川裕介
■アジア人向け人工膝関節の臨床成績 赤瀬広弥

VI.手術支援技術
1.ナビゲーション
1CT-basedナビゲーション
■CT-basedナビゲーションを使用したリバース型人工肩関節全置換術 松居祐樹

  1. 1.[書籍]

人工関節置換術の件数は年々増加しており,臨床と研究の両方においてその進歩はめざましい.本誌では,股・膝・肩・肘・指関節といった各種置換術の臨床成績を掲載.さらに,三次元計画やコンピュータ・ロボット支援技術,patient‐specific instrument(PSI),ステム抜去法など臨床をサポートする情報が盛りだくさん.また,人工関節置換術への応用が今後期待される最先端の研究紹介も充実している.臨床にすぐ役立てられ,現在の人工関節置換術のトレンド,今後の動向がわかる一冊.

【序】
わが国では高齢者人口の増加により,人工関節置換術の件数は年々増加しています.さらにインプラントの改良や手術手技の向上,新しい手術支援技術の導入による術後成績の向上も人工関節置換術の件数増加に寄与しています.件数が多い人工関節置換術は膝関節と股関節でありますが,近年では肩関節におけるリバース型人工肩関節置換術や足関節における人工距骨置換術など新しい人工関節置換術も登場しています.さらには,人工肘関節置換術や人工指・趾関節置換術も行われています.

術前計画・術中支援では,コンピュータ技術が応用され,術前計画では術後機能を考慮した三次元計画が行われます.手術支援技術としてはコンピュータナビゲーション,patient-specific instrument(PSI),ロボットなどが導入されています.また,新しい技術としてaugmented reality(AR)やvirtual reality(VR)を用いた手術支援も開発・使用されています.

手術手技においては,低侵襲手術が一般的であり,術後の早期機能回復をめざしたリハビリテーションプログラムが適応されます.さらに,現在の人工関節置換術においては術後のスポーツ活動も許容した'forgotten joint'が目標とされています.

人工関節研究においては,臨床成績の調査とともにバイオメカニクス研究,感染の遺伝子診断,ウェアラブルデバイスを用いた患者活動性評価など新しい手法が開発されています.

本誌は,このようにめざましい進歩を遂げる人工関節置換術がテーマです.人工関節置換術に関する最新の知見について多くの論文を投稿していただきましたので,本誌が人工関節置換術の診療・研究の一助となれば幸いです.

2023年4月

横浜市立大学
稲葉 裕

作品の情報

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著者: 稲葉裕

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