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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2022年09月09日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524231768 |
| ページ数 | 256 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
【書評1】
「多数の症例をもとに,骨粗鬆症の診療経験がない方でも実践できるエッセンスが満載!」
わが国は未曾有の超高齢社会を迎えており,高齢者の健康寿命延伸は喫緊の課題である.骨粗鬆症の高齢者に生じる脆弱性骨折は要介護の原因となるだけでなく,生命予後も悪化させる.
しかしながら,骨粗鬆症治療の重要性が臨床現場で十分に認識されているとはいいがたい.自覚症状がなく,診断されないまま経過し,脆弱性骨折を契機に骨粗鬆症と診断されるケースが多い.片側の大腿骨近位部骨折を発症した場合,対側にも発症するリスクが高いため,骨粗鬆症治療を導入してフォローアップを行う必要性が高いが,実際には術後に治療が導入されないケースも多い.
「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」は本領域における代表的なガイドラインだが,分量が多く必要な情報を得るのに時間がかかる.その点,本書はコンパクトでエッセンスが詰まっていて,診療の合間にも使いやすい.
本書の構成として,初めに骨粗鬆症の定義や診断基準,鑑別診断といった基礎的な内容が提示されている.第IV章「治療」では,今回の改訂で新規薬剤の情報が追加されて,現在使用可能な薬剤が網羅されている.2019年に販売が開始されたromosozumabの使用例は徐々に増えている.PTHrPアナログであるabaloparatideは2021年3月に承認されたばかりで,まだ使用例は少ないが,今後の動向に注目である.これらについても薬剤のエビデンスや適応,投与する際の注意点などが記載されているので,新規に処方するうえで助けとなる.また,逐次療法についても,薬剤の作用機序を踏まえて解説されていて,どの薬剤をどのような順番で投与すればよいかといった事項についての知見を得ることができる.
さらに本書の特長として,ケーススタディに多くのページが割かれている点があげられる.骨折の既往がない,脆弱性骨折を多数合併,骨折術後,ステロイド性骨粗鬆症といったさまざまな病態について,患者の年齢や併存疾患,治療歴の異なる多数の症例が提示されている.臨床現場では薬剤選択に苦慮するケースが多いが,本書で類似症例を参考にすることは適切な薬剤選択の一助となるだろう.
以上のように,本書は骨粗鬆症の診療経験がない方でも実践できるような内容となっている.骨粗鬆症の治療は日進月歩で,知識のアップデートが欠かせない.現状では骨粗鬆症は整形外科医が診ることが多いが,超高齢社会において骨粗鬆症に対する理解の必要性はますます高まっている.専門分野にかかわらず,多数の高齢者を診療する医師にお勧めしたい一冊である.
臨床雑誌内科131巻4号(2023年4月増大号)より転載
評者●東京大学医学部附属病院老年病科 助教 矢可部満隆
【書評2】
超高齢社会の真っ只中にあるわが国では,健康寿命をいかに延伸するかが課題とされている.骨脆弱性に起因する大腿骨近位部骨折や脊椎椎体骨折は日常生活動作(ADL)の低下に直接的に結びつくだけでなく,医療費や介護費の負担増による経済的損失も大きい.わが国では多彩な骨粗鬆症治療薬が使用可能であるが,それぞれ得意とする守備範囲の違いがあり,どのように対応すればよいのかむずかしいなどの言葉を耳にすることも多い.本書は,ありふれた疾患である骨粗鬆症に,,...
二次性骨折に対する予防的な骨粗鬆症薬物治療について,術後早期薬物療法開始のキーマンとなる整形外科医の視点から簡潔にまとめた書籍の改訂版.初版の内容を再検討・再編し,骨粗鬆症治療薬に関する最新の情報を盛り込んだ.なかでも薬剤選択や逐次投与については現時点での国内外のコンセンサスをまとめており,豊富なケーススタディなど,臨床現場ですぐに役立つ一冊となっている.

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