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サド侯爵の呪い 伝説の手稿『ソドムの百二十日』がたどった数奇な運命

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フォーマット 書籍
発売日 2024年06月14日
国内/輸入 国内
出版社日経ナショナルジオグラフィック社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784863135697
ページ数 360P
判型 B6

構成数 : 1枚

  1. 1.[書籍]

手稿の受難、サド自身の波乱の生涯、投機詐欺──
三本の糸がからみあい、最後にすべてが収束する。
まるでミステリー小説のようなノンフィクション!

フランス革命のどさくさにまぎれ、バスティーユ監獄から盗み出された世紀の問題作『ソドムの百二十日』。マルキ・ド・サドが紙を貼り継ぎ、獄中で密かに綴った小説の直筆原稿はいくども歴史から消える危機に直面しながら、無名の好事家、性の革命家やシュルレアリスムのパトロン、エロティカ蒐集家などの間を渡り歩き、持ち主の生涯を狂わせてきた。
手稿が当局の目を避けるように歴史のはざまをたゆたっている頃、手紙や直筆原稿を扱うビジネスがヨーロッパで成熟していく。パリの切手専門店で珍しい「気球便」と出合い魅了されたレリティエという男は、猛然と手紙類の蒐集を始めた。さらには伝統的な直筆原稿市場に乗り込み、ビジネスの拡大を画策する。
21世紀に入り、フランス政府は国外に持ち出されていた『ソドムの百二十日』を買い戻して国宝に指定する計画を進めていた。交渉がまとまるその直前、フランス政府の鼻先を掠めて手稿を手に入れたのが、レリティエだった。そしてこの『ソドムの百二十日』手稿が、フランス全土を揺るがす事件の震源となる──

手稿をめぐる歴史的な狂騒を、エロティカ蒐集家・芸術パトロン・手稿ディーラー・サドの子孫といった個性的な人物たち、「直筆原稿市場」形成秘話、手稿投機会社とフランス政府の対立などが彩る。

海外の賛辞
ニューヨーク・タイムズ紙エディターズチョイス
パリ・アメリカ図書館賞2023年度最終候補
リテラリー・ハブ 2023年最も楽しみな本

愛書家のみなさん、ごちそうですよ。──ブックリスト

ウォーナーの細部に対する驚異的な目配り、目もくらむような人脈、百科事典ばりの歴史知識と調査、そして行き届いた語り口によって、『サド侯爵の呪い』は文学愛好家、不条理信奉者、特大の(あるいはたくさんの)スキャンダルを楽しむすべての人にとっての傑作である。まさに素晴らしいの一言につきる、夢中で読みふけってしまった。
──エリカ・クラウス(『いつかわたしに会いにきて』著者)

ジョエル・ウォーナーは、元祖サディストからフランスの密輸業者、エロティカに取り憑かれた皮膚科医に至るまで、型破りな人物たちが登場するそそられる文芸スリラーを書いた。ダン・ブラウンの小説を読んでいるような気分になる。
──A.J.ジェイコブズ(『健康男:体にいいこと、全部試しました!』『聖書男:現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記』『驚異の百科事典男』著者)

『サド侯爵の呪い』を読むと、マルキ・ド・サド、貴重な手稿本の売買妨害、大規模なポンジスキーム詐欺の告発を中心に、いかがわしくて奇妙な風景の中をウォータースライダーでぐるぐる滑っている気分になる。驚くほど面白い本だ。
──アダム・マッケイ(映画監督)

これ以上ないほど楽しめた。今年のお気に入りのクライム・ノンフィクションの1冊になると確信している。
──トゥルー・クライム・インデックス

...など

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