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指揮棒の魔術師ロジェストヴェンスキーの"証言"

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フォーマット 書籍
発売日 2024年07月26日
国内/輸入 国内
出版社音楽之友社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784276203839
ページ数 320
判型 46

構成数 : 1枚

序曲 偉大なるママムーシ
1 指揮者???!!!
2 遥かなる思い出
3 ボリショイ劇場でのデビュー
4 リゾート地で
間奏曲I つかの間の考察
5社会主義リアリズムのドクトリン
6 外国デビュー
間奏曲II 指揮者にとっての楽器とは
7出国ヴィザ
8 村祭り
間奏曲III リハーサル
9共産党
10 随伴者たち
11 関わってはならない人々
間奏曲IV クレンペラーと、その他数人の指揮者たち
12 ユダヤ人の物語
13 前代未聞の任命
序曲II ヴィクトリア・ポストニコワ
14 トリオ・ソナタ
15 90日
間奏曲V ペルシムファンス
16 ダヴィド・オイストラフのこと
間奏曲VI ウィリー・フェレロ
17 批評
18 興行主たち
19 レパートリー
間奏曲VII ロシア風とは
20 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチについて
21 悲喜劇的な三つのエピソード
間奏曲VIII 教育活動
22 ティホン・フレンニコフとソ連作曲家同盟
23 モスクワのストラヴィンスキー
24 人、そして作曲家としてのドミトリー・ショスタコーヴィチ
25 セルゲイ・プロコフィエフ
間奏曲IX 旅行代理店長
エピローグ
訳者あとがき
索引

  1. 1.[書籍]

共産主義体制下のソ連を生き抜いたロシアの大指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931~2018)が、稀代の映像作家ブリュノ・モンサンジョンを相手に、ソ連時代の音楽教育、劇場やコンサートの理不尽な運営・管理システム、そして芸術家たちが置かれた過酷で不条理な状況について赤裸々に語った衝撃の証言集。モンサンジョンは、ロジェストヴェンスキーによって語られた言葉を素材に複数の映像作品を制作したが、その驚くべき内容を"文献"による書籍として残すべく、より詳細かつ克明に再構成、まさに「歴史の証言」として真に後世に語り継がれるべき書物が誕生した。その語り口は、怒りと苦悩に満ちつつユーモアとペーソスに溢れ、ショスタコーヴィチやロストロポーヴィチとの交流、官僚からの弾圧や嫌がらせ、それらを阻止するための手口などが――彼の指揮棒さながら――極めて生々しく、かつ鮮やかに語られる。東西をしたたかに往還した巨匠指揮者が見た驚愕のドキュメント。

作品の情報

メイン

その他
フィーチャードアーティスト: ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー

商品の紹介

ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931~2018)は、20代の若さでソ連を代表する指揮者として活躍。ソ連の巨匠でただ一人2010年代まで生き、当時の自身への不条理な扱いを映画監督モンサンジョンへの"証言"として残した。彼の怒りの矛先は、音楽にイデオロギーを強制した体制、それを運用する役人のご都合主義に向けられる。しかし、その矛盾が生んだ様々な悲喜劇をユーモラスに語るところに、酸いも甘いも噛み分けた巨匠の人柄がにじみ出ている。それぞれ一章が設けられたショスタコーヴィチ、オイストラフ、ロストロポーヴィチらに対する率直な"証言"も実に興味深く、後世への貴重な資料となることだろう。
intoxicate (C)板倉重雄
タワーレコード(vol.171(2024年8月20日発行号)掲載)

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