| フォーマット | 雑誌 |
| 発売日 | 2024年06月28日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 4910054750843 |
構成数 : 1枚
表紙巻頭特集
特集「Stroking the Taboo」 猪狩蒼弥『先生の白い嘘』表紙巻頭12ページ
猪狩蒼弥『先生の白い嘘』表紙巻頭12ページ
2013年から4年間『月刊モーニング・ツー』で連載されていた鳥飼茜の『先生の白い嘘』は今にして思うと、その後の世の中の趨勢を予言していた画期的な作品だった。映画では奈緒が演じる主人公の高校教師・美鈴は、人間観察は得意だが流されやすい性格で、美容にも無頓着で、自分が異性から女性として見られていないと思い込んでいる。その隙を突かれて友人の彼の早藤に凌辱されてしまう。明らかな性被害を受けたのに、美鈴はその後も早藤との歪んだ関係を続けつつ、世の中の建前と本音について、自分の中の女性性について一人で葛藤し続けている。そんなある日、担任を受け持つクラスの生徒・新妻(演・猪狩蒼弥)がバイト先で一緒だった主婦から性被害に遭ったと告白される。男性である新妻は肉体的には逃げられたはずなのになぜ逃げなかったのか? 自分の経験もあるので、彼に対してつい詰問調で話しているうちに、美鈴は感性が鋭い新妻から貴重な「嘘がつけない大人」と認識され、好意を寄せられる。やがて美鈴が早藤からの加虐を受けていることを知った新妻は、その状況から美鈴を救い出すための一助になればと防犯ブザーを彼女に手渡すのだが、その刹那ブザーが突発的に鳴ってしまい、声を上げようとした彼女の口を思わず押さえてしまう-その構図はお互いが忌み嫌っていたはずの男性による女性に対する「力での支配」そのものだった……。描かれていることはハードなのだが、お互いのトラウマを吐き出し合いながら性差を超えた信頼関係を獲得していく美鈴と新妻の物語は今だからこそ読まれるべき"傷だらけのビルディング・ロマン"だ。原作の熱烈なファンだった三木康一郎監督が長年映画化を試みてついに実現した作品だけあって、映画『先生の白い嘘』は、原作のエッセンスを最適なかたちで映像化している。そして、原作を精読して新妻役に臨んだ猪狩蒼弥の作品と役柄への理解度が深すぎる! というわけで今号は『先生の白い嘘』を表紙巻頭として以下タブーに踏み込んだチャレンジングな映像作品を多数紹介します! 題してStroking the Taboo。まずはこの役を演じ切ったことで12ページで語られる個人としての野心に一歩近づいたことは確実の猪狩蒼弥ロングインタビューから。

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