才能あるソロ・アーティスト、S. キャリー、ディラン・ビジキンス・ジェニングス、ジョー・レイニーよるプロジェクト、ビジキ。パウワウでの伝統的な歌唱と現代的な音楽パレットの対話『アンバウンド』、ジャグジャグウォーよりリリース。 (C)RS
JMD(2024/06/18)
才能あるソロ・アーティスト、S. キャリー、ディラン・ビジキンス・ジェニングス、ジョー・レイニーよるプロジェクト、ビジキ。パウワウでの伝統的な歌唱と現代的な音楽パレットの対話『アンバウンド』、ジャグジャグウォーよりリリース。
JagjaguwarからリリースされるBizhikiのアルバム『Unbound』は、ウィスコンシン州北部のリバー・カントリーで何千年もの間聴かれてきた伝統的で温かく、魅惑的な歌声に出会う前に、上昇し下降する単一のトレモロ・コードで幕を開ける。その後に続く音楽は、パウワウ(北米先住民族の交歓会)での古くからの伝統的な歌唱と現代的な音楽のパレットとの間の魂のこもった対話である。Bizhikiは才能あるソロ・アーティスト、S. Carey、Dylan Bizhikiins Jennings、Joe Raineyのコラボレーションによるプロジェクトだ。その名は、アメリカ・インディアン運動の創始者の一人であるEddie Benton-Banai(オジブエ語で先生を意味する)が、Bizhikiins Jenningsにつけた名前に由来する。『Unbound』は、2枚のソロアルバム・リリースを含む、Bizhikiのメンバーのいくつかのプロジェクトの合間を縫って、何年もかけて完成した。Raineyの『Niineta』とCareyの『Break Me Open』はともに2022年にリリースされ、それぞれのプロジェクトのツアーで多忙を極めていた。また、Jenningsは、国内外でのパウワウ・グループでの歌唱に加え、UW-MadisonのNelson環境学研究所で博士号を取得するための最終段階に入っており、講演や教育活動にも精力的に取り組んでいた。
発売・販売元 提供資料(2024/06/03)
ボン・イヴェールの活動も知られるショーン・キャリーを含む3人組の初作は、北米先住民族の交歓会である〈パウワウ〉で奏でられる伝統的な音楽をテーマにしたもの。彼らのエスニックな歌唱法は非常にユニークで、ブルースやカントリーとはまた一味違う米国ルーツ音楽の奥深さを感じさせる。音自体はモダンにアレンジされており、絶品のアメリカーナ作に仕上がっている。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.488(2024年7月25日発行号)掲載)