秩父をルーツに持つギタリスト笹久保伸の通算40作目となるアルバム『Energy Path』
秩父の山での体験の中から生まれた変容する音楽の記録。
2024年5月のある日、秩父で「魔法の水/不思議な水」と呼ばれる湧水を撮影していた。
光の反射によって水の姿は炎や鉱石のように変容し、ギターのハーモニックスの姿を思い出した。
その日に撮影した写真はアルバムのジャケットになっている。
39作目のアルバム「Human Poetry」のコンセプトの一つでもあった「聴こえていないけど存在している音たち」をさらに探求する中で生まれた作品。
Andre3000のツアー真っ最中のカルロス・ニーニョが数曲参加し、今作品のスピリチュアルフォース的役割を果たしている。
発売・販売元 提供資料(2024/05/30)
ギター奏者、笹久保伸の40 枚目となるニューアルバムがリリースされた。笹久保伸の活動は実に多彩で、ペルーでの音楽採集の研究と同時に演奏活動を行い、イタリア、ギリシャ、アルゼンチンなど世界中でその音楽を披露し続け、日本に帰国後は秩父での芸術運動や映画制作等々、信じられないほど活動領域が広い。ジャケットにも使用されている秩父の湧水(「魔法の水/ 不思議な水)に着想を得た本作は、光によって変容する水を笹久保伸のギターの奏でる音楽で捉えようとしている。ゲスト参加のパーカッショニストのカルロス・ニーニョも素晴らしく、1曲目《Energy Path》の演奏は圧巻。
intoxicate (C)荻原慎介
タワーレコード(vol.171(2024年8月20日発行号)掲載)