時代の変わり目に、様々な人々が交錯する中で生まれ消えて行ったデレク&ザ・ドミノスの、定番ともいえるライヴ音源をリリース。このフィラデルフィアのエレクトリック・ファクトリーで行われたライヴは、『いとしのレイラ』がリリースされる約半月前である70年10月16日に行われたものだ。 (C)RS
JMD(2024/05/31)
良質なライブ音源をセレクトするシリーズ、トレジャー・アーク!
北米ツアー2日目のフィラデルフィア公演を収録!珍しい選曲のセットリストと、クラプトンのスライドも聴けるハイテンションな演奏はは必聴!
時代の変わり目に、様々な人々が交錯する中で生まれ消えて行ったデレク&ザ・ドミノスの、定番ともいえるライヴ音源をリリース。このフィラデルフィアのエレクトリック・ファトリーで行われたライヴは、『いとしのレイラ』がリリースされる約半月前である70年10月16日に行われたものだ。ドミノスはその短い活動期間の中で、ライヴは意外と数多くこなしている。まず、70年の8月1日から22日まで英国で13本のライヴを行い、すぐに渡米。8月23日から9月上旬にかけて、マイアミのクライテリア・スタジオで『いとしのレイラ』を録音している。9月20日からは英国ツアーに戻り、10月11日までに英国で13本のライヴをこなし、10月15日からは北米ツアーを開始。12月6日までに36本のライヴを行なっている。このフィラデルフィアのライヴは、デレク&ザ・ドミノスのライヴとしては、少し変わったセットリストという印象。この日演奏されたのは7曲だったが、『いとしのレイラ』のセッション中に録音されながらもアルバムには収録されず、デュアン・オールマンの死後にリリースされたコンピレーション『an anthology』(72年)で日の目を見た「Mean Old World」や、74年のクラプトンの名作『461 Ocean Boulevard』で録音される「Motherless Children」を演奏しているのはなかなかレアだろう。特に後者ではクラプトンがスライドを弾いているのが聴き物で、デュアンからの影響が濃厚に感じ取れる。北米ツアーはドラッグの使用が酷かったことでも知られているが、ここでは絶好調で、長尺の演奏が多いにも関わらず、その圧倒的な熱量で聴く者を飽きさせない。クラプトン・ファンは必聴の音源だ。
発売・販売元 提供資料(2024/05/30)