前作が全英2位と自己最高位を記録したニューカッスル・アポン・タイン出身のロック・バンド、マキシモ・パークの新作が完成。自身8枚目となるアルバム『ストリーム・オブ・ライフ』、リリース。 (C)RS
JMD(2024/05/31)
前作が全英2位と自己最高位を記録したニューカッスル・アポン・タイン出身のロック・バンド、マキシモ・パークの新作が完成。自身8枚目となるアルバム『ストリーム・オブ・ライフ』、リリース。
Maximo Parkは自身8枚目となるニュー・アルバム、『Stream Of Life』をLower Thirdよりリリースすると発表した。『Stream Of Life』の制作にあたり、前作『Nature Always Wins』(2021年にリリースされ、全英チャート2位を記録したパンデミック時代の力作)と同様、グラミー賞受賞したプロデューサー、Ben Allen(Gnarls Barkley、Animal Collective)と再び手を組み、別のプロデューサー、Burke Reid(Courtney Barnett、Julia Jacklin、Sports Team)も起用した。彼らが全員揃ってスタジオでアルバムを制作するのは2016年以来となる。
このアルバムでバンドは、おそらくこれまでで最も内省的な状態にあることがわかる。リード・シンガーのPaul Smithは、ウクライナ生まれのブラジル人作家Clarice Lispectorの短編小説からアルバム・タイトルを取った。そして、外から見れば直感に反するようなことでも、人々はなぜそのようなことをするのかという疑問を投げかける。すべての個人には内なる流れがある(a stream of life)。「僕たちはいつも、人生の各段階における自分たちを取り巻く世界を記録しながら、その都度、音楽を微妙に前進させようとしてきた。このアルバムは、その使命を引き継いでいる。前回は遠隔でレコーディングをしたけれど、今回またスタジオに戻れて嬉しかった。アトランタのBen、そしてバイカーのBurkeとの作業は、これまでにないほど刺激的で、そのエネルギーをとらえることができたと思う。テーマ的には、情熱、政治、特権などを扱っている」とアルバムについてPaulは語る。
発売・販売元 提供資料(2024/05/29)
ベン・アレン(アニマル・コレクティヴ、カイザー・チーフス他)とバーク・リード(コートニー・バーネット他)にプロデュースを任せた新境地の8作目。ニューウェイヴのスタイルは維持しつつ、よりメロディアスな正統派UKロックが楽しめる作品で、楽曲、ヴォーカル、演奏の各々のバランスが取れていて、良い意味で聴きやすい。ヴェテランらしい質の高い快作だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.490(2024年9月25日発行号)掲載)