ラテン・ジャズの最前線を牽引するカーティス・ブラザーズの兄、サッカイ・カーティスが自身名義でのアルバムを発表!
マリオ・バウサを祖とするアフロ・キューバン・ジャズ。サッカイによれば、それは二つの大きな流派があり、コインの表裏のような関係なのだという。
ひとつはエディー・パルミエリによって名付けられた "インストゥルメンタル・マンボ・ジャズ"。先のマリオ・バウサ、マチートを祖に、ベボ・バルデス、ティト・プエンテ、ペルーチン、そしてパルミエリらがその代表格と挙げられる。
一方、もうひとつの "キューバップ" は、主にリズムセクションにアフロキューバンの要素を加えたビバップ作品として説明できる。ディジー・ガレスピー、チャノ・ポソ、ジョージ・ラッセルらによる『Cubana-Be Cubana-Bop』(1946年)、および『Manteca』、『Tin Tin Deo』(1947年)が最初の例であり、スタン・ケントン、チャーリー・パーカー、アート・ブレイキー、カル・ジェイダー、ビリー・テイラーらがその道を切り拓いてきた。
本作『Cubop Lives!』はそんな2つのスタイル、インストゥルメンタル・マンボ・ジャズとキューバップ双方を探求する作品だ。
「Maria Cervantes」から始まるノロ・モラレス組曲、マニー・オケンド&リブレやジェリー・ゴンサレス&フォート・アパッチ・バンド諸作から影響を受けた「When I Fall in Love」や「Someday My Prince Will Come」といったアメリカン・ソングブック・カバー、ジャッキー・マクリーンへの敬愛を示す「Contour」、ビバップ心をさく裂させるヒルトン・ルイス「Jazzin」、さらにはそれらの影響を自身なりに昇華した「Black Rice」などのオリジナル曲まで。アフロ・キューバン・ジャズの豊かなルーツを咀嚼し、緊密なアンサンブルとエレガントなインプロヴィゼーションでリフレッシュしたその充実の内容は、近年のラテンジャズ作品のなかでもピカイチといえる出来映えと言えるだろう。
発売・販売元 提供資料(2024/06/06)