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書籍
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図書館には人がいないほうがいい

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フォーマット 書籍
発売日 2024年06月27日
国内/輸入 国内
出版社アルテスパブリッシング
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784865592948
ページ数 240
判型 46変形

構成数 : 1枚

はじめに

第1部 図書館について

図書館とは、そこに入ると「敬虔な気持ちになる」場所
図書館の戦い
-無知を可視化する装置

学校図書館はなぜ必要なのか?
I 図書館は巨大なアーカイブの入り口である
-緩い中間共同体の必要
-供養の本質
-「この世ならざるもの」について
-村上春樹と上田秋成
-『羊をめぐる冒険』と四つの系譜作品
-『徒然草』を現代語に訳してみて
-書物は母語のアーカイブへの入り口
II 図書館は新しい世界への扉である
-図書館が教える「無限」という概念
-図書館の教育的機能
-ゆっくりと「聖なるもの」から切り離してゆく場所
-異界に通じる扉を守るゲートキーパー
-「超越的なもの」への敬意
-「書物を守る」拠点
III 図書館には魔法使いの居場所を確保しなければならない
-学校には子どもたちの「とりつく島」が必要
-子どもたちが無防備になれるミステリーゾーンを作る
-読むのはどんな本でもいい

第2部 書物と出版について

本の未来について
書物は商品ではない
倉吉の汽水空港でこんな話をした
自戒の仕掛け──無知の自覚について
朝の読書運動
ScanとReadの違い
本が読む
無償のテクストと読者のリテラシー
活字中毒患者は電子書籍で本を読むか?
書物の底知れぬ公共性について──すごく長いあとがき
-「書物の共有」から「新しいコモン」へ
-書物はできるだけ無償で贈与されるべきである
-書物の尊厳を傷つけるなかれ


李龍勳(イ・ヨンフン、図書館文化批評家)
「図書館的時間」を取り戻すために──本書を推薦する

朴東燮(パク・ドンソプ)
「伝道師」になるということは──編訳者あとがきに代えて

  1. 1.[書籍]

コモンとしての書物をベースに新しい社会を作るために
司書、図書館員、ひとり書店、ひとり出版社……
書物文化の守り手に送る熱きエール

世界でただ一人の内田樹研究家、朴東燮氏による韓国オリジナル企画の日本語版を刊行!

2023年の講演「学校図書館はなぜ必要なのか?」をメインに、日韓ともにきびしい状況に置かれている図書館の本質と使命、教育的機能、あるべき姿を説き、司書や図書館人にエールを送る第1部「図書館について」と、「出版は伝道活動である」(2024年の講演)、「書物は商品ではない」などで、「読む」ことの意味や本の未来などを語る第2部「本と出版について」で構成。

朴東燮氏の卓抜な内田樹論「『伝道師』になるということは」と李龍勳氏の推薦文「『図書館的時間』を取り戻すために」を収録

[本文より]
僕は図書館というのも、本質的には超越的なものを招来する「聖なる場所」の一種だと思っています。だから、空間はできるだけ広々としていて、ものが置かれず、照明は明るすぎず、音は静かで、生活感のある臭気がしたりしないことが必要だと思います。低刺激環境であることが必要だと思う。

作品の情報

メイン
著者: 内田樹
編訳: 朴東燮

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