シャンゼリゼ劇場で行われた
レ・シエクル創立20周年記念演奏会のライヴ録音が登場!
《ペトルーシュカ》の源流、バレエの本場フランス
ロトの真骨頂の機敏なリズム、繊細な筆致の指揮!
ロト率いるこだわりのピリオド楽器オーケストラ、レ・シエクル。2003年に設立され、作品が作曲された当時の響きを求めて、常に驚きと刺激、喜びに満ちた音楽を世界中に届けてくれています。2014年にはストラヴィンスキー《春の祭典》でレコード・アカデミー賞大賞を受賞し、日本での人気も爆発、毎度のリリースが注目される存在となっております。そんなレ・シエクルの創立20年記念としてパリで行われた演奏会のライヴが登場します!
《魔法使いの弟子》や《牧神》は長年彼らが取り組んでいるデュカスやドビュッシー作品の中でも特別な存在。ルーセルは実はレ・シエクルが演奏するのは今回が初めてとのこと。ベルギーとの国境付近に位置するトゥールコワンも仕事の拠点となっているロト。ルーセルもトゥールコワン生まれで、ロトがぜひとも取り上げたいと思っていた作曲家でした。ラロのバレエ《ナムーナ》(1881年作曲、1882年初演)は、若きドビュッシーがその初演に接し、大きな影響を受けたと後にラロの息子に手紙を送ったほど。フォーレもこの作品のことを「旋律的、和声的、そして管弦楽的な発見の尽きることのない源」であり、「独特で印象的、無限に多様で完全に新しいリズム」と激賞しました。ロトもこの作品に長年魅了されてきました。《ペトルーシュカ》をはじめとするバレエ・リュスの音楽も幾度となく演奏・録音し、世界を驚かせたロトが、今度はそのペトルーシュカの源泉の一つともいえるフランスの作品を、抜群のリズム感覚、そして驚くほどの豊かな音色の響きで聴かせます。作品の歴史的意義、録音物としての意義、そしてもちろん切れの良いリズムと俊敏性など、どこをとってもさすがの演奏。
今回のブックレットにも弦楽器以外のすべての使用楽器と制作年代が記載されており、こちらも貴重な資料となっています。これからのロト&レ・シエクルのますますの音楽の発展に夢がふくらむ演奏です!
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HARMONIA MUNDI
発売・販売元 提供資料(2025/08/05)
《ナムーナ》について
1881年7月から12月の間に作曲。その間にラロは過労で半身不随となった上、ワーグナー主義者であると非難さるなど大変な状態に陥りながらも、グノーが2つの場面のオーケストレーションを助けるなどして、1882年3月に初演されました。物語の舞台は17世紀のコルフ島(ギリシャ北西部のケルキラ島)。アドリアーニはオッターヴィオとの賭けで全てを失った後、彼に最も愛する奴隷のナムーナを贈る。彼女は新しい主人を愛し、オッターヴィオは彼女を解放し、アドリアーニの復讐の試みを全て挫く、というもの。1908年の再演を聴いたフォーレはこの作品を絶賛しました。1882年当時の聴衆の趣味には受け入れられず、初演は大成功とはいえませんでしたが、ラロはこの作品がそのまま忘れ去られてしまうのを防ぐため、同年夏に第1ラプソディ(のちの第1組曲)を作ります。これはラムルー管弦楽団によって演奏されました。この管弦楽ヴァージョンの初演は成功をおさめ、作品を入れ替えるなどの何度かにわたる改訂を経ています。「異国の祭り」はストラヴィンスキーが《ペトルーシュカ》を作曲する際のインスピレーションの一つにもなりました。
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発売・販売元 提供資料(2025/08/05)