タコマを拠点に活動するジャスティン・R・クルス・ガレーゴによるプロジェクト、J.R.C.G.。セス・マンチェスター(ザ・ボディ、バトルス、エムドゥ・モクター)との共同プロデュースによるセカンド・アルバム『グリム・アイコニック・・・(サディスティック・マントラ)』をサブ・ポップよりリリース。
Justin R. Cruz Gallegoの粉砕的なサブ・ポップ・デビュー作を体験することは、灰燼に帰して新たに生まれ変わることを意味する。タコマを拠点に活動するこのアーティストのセカンド・アルバム『Grim Iconic...(Sadistic Mantra)』は、ノイジーな抽象表現とタイトに構成されたビート、外界への苦悩と溶解、内なる力強さ、無気力とカタルシスなど、相反する力によって突き動かされている。Gallegoがこのアルバムで影響を受けたのは、イギリスのドキュメンタリー映画監督Adam Curtisから、Miles Davis、Demdike Stare、Oneohtrix Point Neverなど、多岐にわたる。しかし、最も大きく響くのはGallegoの確かな音像である。J.R.C.G.はソロ・プロジェクトであり、アルバムは主にGallegoの自宅スタジオで構想され、実行された。また、共同プロデューサーとしてSeth Manchesterを起用したことで、Gallegoはこのプロジェクトを他者に開放する強みも見出した。The Body、Battles、Mdou Moctarでのプロデュースで見られるように、Manchesterは骨に響くような周波数を得意としており、Gallegoに自然にフィットした。『Grim Iconic...(Sadistic Mantra)』は全体として、音の渦、殴打、浄化の作品だ。汗だくでスリリングな聴覚の冒険で、素晴らしい地下室でのショーのように、息もつかせず、疲れ果て、もう一度繰り返したくな。優れたマントラのように。
発売・販売元 提供資料(2024/05/31)
米ワシントン州タコマで活動するジャスティン・R・クルス・ガレーゴによる実験音楽プロジェクトの、約3年ぶりとなるセカンド・アルバムだ。クラウトロック、ジャズ、サイケなどのアヴァンギャルドな音楽性をギターやシンセを駆使して自由に奏でているが、どことなくパンクの精神も感じられるところがいい。ソニック・ユースの諸作にも通じるノイズ・ロック作だ。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.488(2024年7月25日発行号)掲載)