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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2024年08月26日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 青弓社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784787292766 |
| ページ数 | 304 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
はじめに
第1部 ヨハンナ・シュピーリの文学世界
第1章 ヨハンナ・シュピーリの修業時代と遍歴時代
1 ドクトルハウスの人々
2 村の学校、牧師館、女子寄宿学校
3 結婚とチューリヒ移住
4 どん底の日々
5 作家デビューまで
第2章 匿名作家J・Sの歩み――『フローニ』ほか初期作品
1 生きる苦しみ、死ぬ喜び――敬虔主義の土壌
2 信仰と懐疑――『フローニの墓に捧げる一葉』
3 自己処罰と自己実現
4 女性同士の連帯の可能性
5 女性教育の可能性――『失踪しても忘れずに』
第3章 自然と教育のせめぎ合い――『ハイジ』:1
1 「自然に還れ」
2 男女のパートナーシップ
3 教育論争
4 近代的教育の袋小路
5 ルソーvsペスタロッツィ
6 教育の限界と精神医学
7 ABCの歌――ペーターの教育
第4章 キリスト教の複雑な役割――『ハイジ』:2
1 『ハイジ』=「有害図書」?
2 異教徒のインディアン/放蕩息子
3 ハイジの信仰と懐疑
4 放蕩息子の帰還
5 パウル・ゲルハルト「朝の祝福」――賛美歌:1
6 パウル・ゲルハルト「汝の道を委ねよ」――賛美歌:2
7 フィリップ・シュピッタとダニエル・ヘルンシュミット――賛美歌:3・4
第5章 女性の大学教育と職業――『ジーナ』
1 女性解放運動の周縁で
2 『ハイジ』続篇としての『ジーナ』
3 大学で学ぶ女性たち
4 ちぎり取られた足
第6章 社会運動へのまなざし――『コルネリ』ほか後期作品
1 貧困と労働運動と文学
2 シュピーリを取り巻く社会と労働問題
3 社会の縮図――『グリトリの子どもたち』
4 反革命小説――『コルネリは教育される』
5 労働運動と言論活動――「ゴルトハルデの消息」
第2部 「ハイジ現象」の射程
第7章 「アルプスの少女」神話の系譜――ミミリ、アデライーデ、ハイジ
1 アデライーデとアーデルハイト
2 クラウレンの『ミミリ』――「アルプスの少女」の偶像化
3 カンプの『アデライーデ』――「アルプスの少女」の脱性愛化
4 シュピーリの『ハイジ』――「アルプスの少女」の脱構築と再構築
第8章 シャルル・トリッテンのフランス語『ハイジ』続篇
1 トリッテン訳『ハイジ』の特徴
2 『ハイジは成長する』――転倒されるハイジ
3 『若き娘ハイジ』――ツギハギ細工の物語
4 『ハイジと子どもたち』――第一次世界大戦とスイス国内ツアー
5 『ハイジおばあさん』――博覧会と第二次世界大戦
6 英訳版『ハイジは成長する』『ハイジの子どもたち』――偽物の偽物
第9章 少女のための物語――日本の『ハイジ』受容の始まり
1 野上弥生子訳『ハイヂ』(一九二〇年)――最初の日本語訳
2 近代日本の少女雑誌とその読者
3 深水正策訳『アルプスの少女』(一九二四/二五年)――少女のための物語
4 岩下恵美子訳『ハイヂ』(一九三五年)――少女同士の絆
5 吉田絃二郎訳『アルプスの少女』(一九四七/四八年)――大胆な改変
6 「少女小説」から「世界名作」へ
第10章 『ハイジ』映像化の百年
1 アメリカ映画『ハイディ』(一九三七年)
2 スイス映画『アルプスの少女』(一九五二年)
3 日本製アニメ『アルプスの少女ハイジ』(一九七四年)
4 『アルプスの少女ハイジ』ドイツ語吹き替え版(一九七七/七八年)での改変
おわりに
あとがき、またはヨーゼフという名前の犬
事項索引
人名索引
近代社会の諸相が織り込まれたシュピーリ文学をひもとき、名作児童文学『ハイジ』誕生の現場に肉薄するとともに、無数の翻訳・翻案・映像化からなる「ハイジ現象」のうねりを鳥瞰し、スイスの国民神話にまで上り詰めた「アルプスの少女」の正体を探る。

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