日本最高のカンタオール(フラメンコ歌手)、石塚隆充8年ぶりの最新作。ホアキン・ロドリーゴやマヌエル・デ・ファリャ他広大なスペイン語圏の代表的歌曲を自身のタペストリーに織り込んだ世界に類を見ない意欲作。 (C)RS
JMD(2024/05/17)
日本最高のカンタオール(フラメンコ歌手)、石塚隆充8年ぶりの最新作。ホアキン・ロドリーゴやマヌエル・デ・ファリャ他広大なスペイン語圏の代表的歌曲を自身のタペストリーに織り込んだ世界に類を見ない意欲作。
名実ともに日本が誇る最高のカンタオールである石塚隆充が3年間の時をかけて完成、フラメンコ音楽をさらに新たな地平にまで引き上げたオリジナリティ溢れる最新作。
アルバム・タイトル『Retorno (al Clasico)』=レトルノ(アル・クラシコ)は"クラシックへの回帰"という意味。
声楽科の学生時代にフラメンコ・ギターからカンタオールに転向して30年という節目の今年、そのルーツともいえる「声楽」のスキルを採り入れながらも、純粋なベル・カントな唱法ではなくあくまでも"カンタオール"としてカンテ・フラメンコに見られる独自で個性的な歌唱法で歌い上げるという、伝統と斬新さが同居した素晴らしい作品。
レパートリーはスペインと、スペイン語圏(アルゼンチン、メキシコ)の世界的に有名な歌曲。20世紀のスペインを代表する作曲家マヌエル・デ・ファリャが、アラゴン/アンダルシア/アストゥーリアス/ムルシア等スペイン各地の民謡や舞曲をまとめた大名曲「7つのスペイン民謡」は極上の仕上がり。
さらにスペインを代表する作曲家ロドリーゴ「わが心のアランフェス」(アランフェス協奏曲 第2楽章)、アウグスティン・ララの歌曲「グラナダ」と世界的に有名な曲が歌われている。
アルゼンチンからは、ヴィラ=ロボス(ブラジル)やチャベス(メキシコ)と並び称されるラテンアメリカで最も重要なクラシック作曲家アルベルト・ヒナステラの有名な歌曲「忘却の木の歌」、多くのジャンルの曲を残したカルロス・グアスタビーノの名曲が収められている。
特に「7つのスペイン民謡」と「わが心のアランフェス」は世界でも希少な編成で、アレンジ管理に厳しいファリャ財団とホアキン・ロドリーゴ財団の公認も得たほど。
メンバーは石塚まみ(ピアノ)、コモブチキイチロウ(ウッドベース)、大儀見元(パーカッション)、そしてゲストでバンドネオンの可能性を広げ続ける早川純もM3で参加。
さらにアルバム・ライナーノーツはカニサレスが執筆という石塚ならではの人脈が揃ったプロダクト。
2023年11月には本作レパートリーの本格的ライヴをCOTTON CLUBで初披露、盟友の沖仁もゲストで加わり、歌唱/演奏/企画性共々大きな反響を呼んだ。
発売・販売元 提供資料(2024/05/16)
日本を代表するカンタオール(フラメンコ歌手)、石塚隆充。8年ぶり4作目のアルバムとなる本作は、3年の歳月をかけ、自身のルーツであるクラシック音楽に挑戦。本作で取り上げられた楽曲は、スペイン語圏の作品で、マヌエル・デ・ファリャの《7 つのスペイン民謡》、アルベルト・ヒナステラ《忘却の木の歌》、カルロス・グアスタビーノ《鳩のあやまち》、ロドリーゴ《わが心のアランフェス》、アウグスティン・ララ《グラナダ》。この中でもスペイン民謡集のファリャの《7つのスペイン民謡》(10 分を超える大作)が素晴らしく感動的な歌唱だ。フラメンコの伝統とクラシックの融合に挑んだ意欲作。
intoxicate (C)荻原慎介
タワーレコード(vol.171(2024年8月20日発行号)掲載)