神戸発、営みに寄り添う新しい灯りとポップスの形「砂の壁」、前作からおよそ1年ぶり待望の2nd ep CD発売決定!!!
ayU tokiOが主宰する、東京のアンダーグラウンドからオルタナティブなポップを作り出すCOMPLEXからのリリース。
はっぴいえんど、はちみつぱいから歩き出し、ムーンライダースを経由してサニーデイ・サービスとキリンジに立ち寄り、ミツメとceroで更新した日本語で歌われる街の風景。徹底してドメスティックな視点だからこそ狭くなった世界の中でオリジナルとなった平熱のポップス、その系譜を受け継いだ次世代の登場。
神戸の同大学出身四人組ロックバンド「砂の壁」。傑作1st ep『GUMBO』からおよそ1年ぶりとなる2nd ep『都市漂流のために』が待望のリリース。
前作リリース以降のバンド活動の充実の中、音楽性は更にステップアップ。オボ、青木の二名による異なるソングライティングはそれぞれに磨きがかかり、新たに見出した浮遊感のあるサウンドスケープと、ときにユーモラスでありときにロマンチックなオボの歌詞が都市生活漂流のアイデアを捉えた。リスナーとしての幅が広がったマオのベース&コーラスは表現力が向上し、更に活動が精力的となった大見のドラムには磨きがかかっている。バンド全体としての成長と充実を感じさせる堂々の第二作目が完成。
メンバーそれぞれに営む東京での生活の中、『都市漂流のために』の完成によって[熟成の兆し]はいよいよ決定的に音楽と結びつきつつある。
前作に引き続き、レコーディング&ミックスエンジニア/サウンドプロデューサーとしてレーベルオーナーである猪爪東風(ayU tokiO)が、マスタリングには佐藤清喜(microstar)がそれぞれ参加。
メンバーが映り込んだ浮遊感漂うジャケット写真は新進気鋭写真家のpei the machinegunが撮影。
アートディレクションは前作に続きCOMPLEX作品でもお馴染みのsing on the pole横山曜によるもの。
発売・販売元 提供資料(2024/05/15)
神戸発の4人組の2作目となるEP。AORにシティ・ポップ、フォーク・ロックなどをつづれ織りにした玄人リスナー的な趣味性と、よく練られた楽曲や演奏が高いレヴェルで結実している。歌声やサウンドが纏う、どこか現実離れしたメランコリアも相まって、聴いている間は時間の流れが緩やかになる気がする。海外でもウォントが高まりそうな一枚だ。
bounce (C)鬼頭隆生
タワーレコード(vol.488(2024年7月25日発行号)掲載)