映画監督J.J. Abramsの娘であり、デビュー作がグラミー賞最優秀新人賞にノミネートされたシンガー・ソングライター、Gracie Abrams待望の2ndアルバムを完成。先行トラック「Risk」が公開されている。
昨年夏のTaylor SwiftのThe Eras Tourにオープニングアクトとして参加し、悪天候によって米シンシナティ公演で前座公演がキャンセルとなった際に、Taylor Swiftのステージ本編で「I Miss You, I'm Sorry」をデュエットした事もある2人だが、本作にはTaylor Swiftをゲストに招いた「us. (feat. Taylor Swift)」の収録が発表されている。
発売・販売元 提供資料(2024/05/21)
テイラー・スウィフトをフィーチャーした話題の"Us"も収録したセカンド・アルバム。前作に引き続きナショナルのアーロン・デスナーがプロデュースを手掛け、インディー・ロックと今様ポップスの折衷と言えるサウンドを巧みに作り上げているが、"Blowing Smoke"他3曲でボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンが閃かせる記名性の高いギターも聴きどころのひとつだ。グレイシーの歌声は奔放ながら、作品全体の印象はメランコリックというところがいい。全米2位/全英1位という記録と共に彼女の人気を決定づけるはず。〈JJ・エイブラムスの娘〉という紹介は、もう必要ない。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.488(2024年7月25日発行号)掲載)