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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2018年12月21日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784004317524 |
| ページ数 | 218 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
はじめに
第1章 子ども・親・保育者の姿を見つめる
保育園生活に支えられ,子どもの育ちを学ぶ/保育者としての生きがいを考える/制度改革と「保育の自由」が意味すること
第2章 保育の理念を考える――いま,求められる子ども観・保育観
1 子ども観を豊かにしていくために
子どもの権利条約を知る/乳幼児期から権利をもつこと
2 保育観を深めるために
乳児の願いや想い(第1条)/意見表明の権利と保育(第12条)/子どもの最善の利益をめぐって(第3条)/休息及び余暇と保育(第31条)
3 保育の質の向上と専門性
保育者に求められる専門性の内容/保育の質の向上に必要なこと
第3章 新制度の開始と待機児童問題
1 新制度のおおまかな仕組み
2 新制度で待機児童はどうなるか?
施設(保育園・幼稚園・認定こども園)型の保育と地域型保育
3 なかなか増えない認可保育園
4 親たちのほんとうの希望とは?
5 待機児童数は,どう変化してきたか
第4章 子ども・親・保育者が大事にしたいこと――規制緩和を考える
1 規制緩和策による対策でよいのか
保育園の職員配置基準の見直し/保育園の定員の緩和――詰め込むことでよいのか/保育現場とかけ離れた答申――「規制改革推進会議第二次答申」
2 急速にすすむ企業主導型保育
3 幼児教育・保育の無償化と待機児童対策
4 園庭の確保はあたりまえではないか
5 保育者の賃金・労働条件の改善――公的財政の拡充が必要
6 乳幼児保育施設における事故と保育の専門性
第5章 保育所保育指針の改訂内容をどうとらえるか
1 新指針の検討経過と全体の構成
2 保育現場の実情から新指針を自由に議論する――私の基本的立場
全体的な計画(保育課程)――園の目標・理念・方針/乳児保育――新指針の学びと諸条件の改善/小学校との接続強化の影響――「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」/道徳性・規範意識の芽生えをめぐって/新指針にはじめて記載された「国旗・国歌」
3 保育の理念,保育の自由
第6章 保育を学ぶ――保育の自由を深めるために
1 京都の風土を生かして――保育が地域を創る試み
2 子ども・人間への深い探究――『まきばのかぜ』と子どもたちの育ち
3 九州の私立保育園でうかがう――保育者の真剣さと人間への信頼
終 章 保育の自由と未来
「三つの大好き」が育つ――園長論に学ぶ/子どもに向き合う――保育の悩みと喜び/「子どもの時間」を考える/親のパワーに学ぶこと/AI(人工知能)と保育/「ESD(持続可能な)保育」とセンス・オブ・ワンダー/地域と保育を考える――新制度五年後の議論/保育の自由と「夢」をもつ職員集団の形成
あとがき
引用文献・参考文献――さらに学びたい方へ
子ども・子育て支援新制度の施行から3年。解決しない待機児童問題、規制緩和による質の低下、企業参入による責任の所在の曖昧化など、問題は山積し、現場を混乱に陥れている。本書では、新制度と「新指針」を正面から検討し、現状と課題を整理。各地で独自の実践を続ける事例等を通して、今後の保育の在り方を提唱する。

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