構成数 : 1
はしがき
初出一覧
凡 例
序 章 読者という問題
一 読者研究における三つの転機
二 近世読者の歴史的研究
おわりに――近世読者を考える視点
第一部 読者と蔵書形成
第一章 大坂周辺村落社会における蔵書形成――益軒本の読者
はじめに――問題の所在
一 日下村庄屋森家の蔵書形成
二 柏原村在郷商人三田家の蔵書形成
三 蔵書目録と益軒本
おわりに――村の豊かさについて
第二章 読書の諸形態――八尾八左衛門の場合
はじめに――問題の所在と分析の素材
一 蔵書と貸借
二 個人的読書
三 共同的読書の諸形態
四 医学書の読書会をめぐって
おわりに――小括と展望
第三章 貝原益軒とその周辺――地方読者の〈発見〉
はじめに
一 蔵書とその貸借
二 書物購入の取次
三 読者の問題
四 問題の一般化
第四章 「地方読者」の蔵書形成――依田長安の場合
はじめに
一 書物目録と文庫蔵
二 書物の情報
三 江戸・京都の書肆
四 蔵書構成の特徴
第五章 近世上層町人における〈家〉の教育――八尾八左衛門家の場合
一 問題の所在と分析の方法
二 幼児期――又三郎,一歳~四歳
三 少年期――捨二郎,六歳頃~一一歳頃
四 青年期――又二郎・六三郎,一三歳~二二歳
五 一般化
おわりに
第二部 書物と読書
第六章 『徒然草』は江戸文学か?――書物史における読者の立場
はじめに
一 「徒然草享受史」について
二 読者の実態
三 通俗道徳の形成
おわりに――近世書物史研究の課題
第七章 思索する読書
はじめに――読者論から読書論へ
一 「牢人百姓」依田長安――予備的考察
二 家訓と読書――〈通俗道徳〉論のアポリア
三 農人と牢人
おわりに
第八章 近世の出版文化と〈日本〉
はじめに
一 軍書から〈歴史〉へ
二 『節用集』の中の〈日本〉
三 〈神国〉論と〈泰平=仁政〉論
おわりに
第九章 農書と農民――『農業全書』をめぐって
はじめに――古島敏雄「学者の農書と百姓の農書」について
一 「牢人」宮崎安貞の世界
二 『農業全書』の出版
三 『農政全書』と『農業全書』――木綿栽培をめぐって
四 『河内屋可正旧記』巻一二
五 『農業全書』の読者――甲斐国牢人百姓依田長安など
おわりに――文化的循環構造の成立
第三部 書物文化と近世社会
第十章 医学的な知をめぐって――医療政策と地域社会
はじめに――研究史と問題の所在
一 在村医の成立
二 医学書
三 民間医療と医学
四 享保改革の医療政策
おわりに――小括と残された課題
第十一章 作者・書肆・読者――益軒と柳枝軒をめぐって
はじめに
一 益軒と柳枝軒
二 『農業全書』の出版戦略
三 読者の発見
四 柳枝軒宛て益軒書簡をめぐって
おわりに――〈思索する近世読者〉の誕生
附 録 柳枝軒宛て貝原益軒書簡集
あとがき
書物流通のネットワークを担い,蒐集した書物を独自に体系化し,日常生活の糧として後世に受け継いでいく――都市に限定されがちであった分析視角を大きく農村に広げ,従来の受動的な読者像を打ち崩し,能動的に知を紡ぐ「近世の読者」を,〈蔵書〉という宇宙から描き出す.第一人者による集大成.
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2018年05月31日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784000612692 |
| ページ数 | 502 |
| 判型 | A5 |

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