1974年に収録されたスタジオ・ライヴ音源が、新たにミキシングを施され、初の公式リリース!
1974年8月、ポール・マッカートニー率いるウイングスはアビイ・ロード・スタジオに入った。その目的はドキュメンタリーの映像作品を撮影し、あわよくばスタジオ・ライヴのアルバムを制作することにあった――そのライヴ・アルバムこそが『One Hand Clapping』である。だが、それは公式にリリースされることは現在までなかった。
デヴィッド・リッチフィールド監督の下、4日間で撮影/レコーディングされた『One Hand Clapping』のリリースは、ポール・マッカートニーのファンにとって歴史的な瞬間といえよう。長年のあいだ、本作は部分的にさまざまな形で海賊盤化されてきており、中には人気を博したものもそうでないものも存在する。また、一部のトラックはマッカートニーの公式作品にも収録されてきた。しかし、いよいよ『One Hand Clapping』が発売される。このアルバムには同プロジェクトのためにデザインされたオリジナルのアートワークが使用され、当時は公開されずじまいとなったこの映像作品のテレビ局への売り込み用のパンフレットも付属。この映像作品から生まれたライヴ音源が公式にリリースされるのは今回が初めてとなる。その上、このパッケージにはカメラの回っていないところで録音された追加トラックも併録される。2LP仕様。
発売・販売元 提供資料(2024/04/26)
ポール・マッカートニー率いるウイングスがドキュメンタリー映像作品を制作すべくデヴィッド・リッチフィールド監督と74年8月にアビー・ロード・スタジオで4日間かけて撮影/録音するもお蔵入りし、一部は海賊盤で出回っていたマテリアルがスタジオ・ライヴ盤という形で公式リリース。ラフでも素晴らしい"Maybe I'm Amazed"が聴けたり、ビートルズ曲を合間にちょこっと口ずさんだりするリラックスした様子も微笑ましい。加入したばかりだったジミー・マカロック(ギター)とジェフ・ブリトン(ドラムス)の演奏をたっぷりフィーチャーした希少な音源という点もコアなファンにはポイントかも。
bounce (C)轟ひろみ
タワーレコード(vol.487(2024年6月25日発行号)掲載)